桑田佳祐 ソロALBUM について

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桑田佳祐 「ソロ活動の秘密」

1978年のデビュー以来、ずっと音楽の第一線を走って来たサザンオールスターズ。そのフロントマン桑田佳祐。いったいサザンとソロでは何が違うの?と疑問を持つ方も多いのでは。サザン休止前から不定期にソロ活動を展開してきた桑田佳祐。サザンとは一味もふた味も違うアルバムをリリースすることもしばしばですがその真意は…。今回はそんな桑田佳祐のソロ活動について、考察してみたいと思います。

桑田佳祐 ソロ活動でのアルバムリリースの秘密。

桑田佳祐はサザンでの活動の他にソロ活動を不定期で行っているのはよく知られています。ソロ名義の他に、KUWATA BAND名義や、ミスチルの桜井和寿とのデュエットなど、その活動は多岐にわたっています。

80年代のソロでは英語詞にチャレンジしたり、ロックに傾倒したり、本人の洋楽への心酔ぶりが見て取れました。それから活動休止していたサザンでの活動再開を経て、転機が訪れたのが1994年の「孤独の太陽」。
母親の死が詞に強く影響しており、より内面的な世界を描いた曲が多かったのです。しかし、メロディが暗くなりすぎることも無く、シンプルなアレンジで奏でられたそのどれもが、サザンとは色の違う珠玉のナンバー。「しゃあない節」「月」「鏡」「飛べないモスキート」「真夜中のダンディー」などの名曲も生まれ、ソロ最高傑作との呼び名も高い作品になっていました。

ここから、「サザンはポップス、ソロはシンプルなフォーク&ロック」と、その活動の使い分けに明確にビジョンを持ったのかと思いきや、そうでもなかったようです。

「波乗りジョニー」や「白い恋人達」ではほぼサザンの世界を踏襲。と思いきや2002年のアルバム「ROCK AND ROLL HERO」では再びジャンルをロック&フォークに絞り、その渋い歌声を聴かせます。行ったり来たりのソロ活動。いったいどんなコンセプトが?と思っていたその時、最新アルバム「MUSICMAN」が届き、聴いてふと気付く事がありました。

アルバム「MUSICMAN」はサザン時代も含めた自身のナンバーを再びセルフカバーしているような曲もありながら、「それ行けベイビー」などで新境地を開いてみたり、ソロ作品としては一番雑多な世界が展開されています。しかし、ここにソロ活動全般に共通する部分が見え隠れしていました。そう、最大の特徴は…。

「メッセージ性の強い詞」

でした。ロックやフォークや、ポップスやと言ったジャンルに耳を奪われていると気づきづらいのですが、桑田佳祐のソロ作品がサザンと違うのは「メッセージ性の強い詞」であると言えます。アルバム「MUSICMAN」を出した時、桑田本人は食道がんとの闘病の後でした。復活ののろしとともに出したこのアルバムはとても「生きる」と言うメッセージに溢れていた気がします。孤独の太陽で描いた世界を、より明るく、リアルに、昇華したと言っても良いでしょう。ジャンルはもはや関係無く、その声と詞にすべてをかけたのがソロ活動と言えるのでは無いでしょうか。今回は桑田佳祐のソロ活動について考察してみました。ちなみに、桑田佳祐、名前の漢字変換、一筋縄ではいきませんね。桑田圭輔だとか、桑田圭祐になってしまうこともしばしば。裏ワザとして、桑田かゆうと打てば素直に佳祐が出てきたりします。【でんすけ】



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