桑田佳祐 MUSICMAN について

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桑田佳祐 「MUSICMAN」を聴いた

2011年2月23日、遂に発売されました。桑田佳祐のニューアルバム「MUSICMAN」(ミュージックマン)。オリジナルアルバムとして約9年ぶりの作品。初回限定版はPV&ドキュメントDVD、セルフライナーノーツ付。桑田佳祐自身、大病を患い、闘病、そして復活して完成させた作品だけに期待も大きいはず。口コミでも大分評判でした。かねてからの桑田ファンとして、今回はそのニューアルバムを勝手に、個人的に全曲レビューしてみたいと思います。

桑田佳祐 アルバム「ミュージックマン」を聴いた(後半)。

さあ、後半戦。思ったより長くなってしまいました。それだけ大作ってことで。

15曲目「狂った女」。半端ないタイトル(笑)ストレートなロック風ナンバーですがひねりあり。リバーブ感無しの乾ききったボーカル。さっきまでのポップ&フォーク調から一転してロック趣味全開ですが、プログレっぽく曲が展開し、ジャズの要素も。13、14曲目と黄金ナンバーだったので少々無理してる感が(爆)あくまでさっきまでが最高だったってことで許して下さい。

16曲目「悲しみよこんにちは」。良い出だし。ソロ曲、「遠い街角」を思い出します。 オールディーズ映画でかかりそうな音楽はとってもご機嫌。右スピーカーから流れるウクレレがさらに雰囲気を作っています。ギルバートオサリバン、スティービーワンダーなんかの匂いもするなあ。アルバムの終わりに向かって盛り上がる小名曲

17曲目「月光の聖者達-ミスタームーンライト-」。最後を飾るこの曲はスケール感が半端無いです。大きい。とても大きい。今回のアルバムはバラードらしいバラードはこの曲だけ。でもそれで十分。こいつがいるから。と思わせてくれるような曲です。サビの一巡目の歌詞がとんでもない。「一人ぼっちの狭いベッドで夜毎 涙にぬれたのは」の部分が一人暮らしの人には深く響く事でしょう。特に東京で生きる人には。歌詞がやさしく、声もやさしく、決して無理が無い。ラストを飾るにふさわしい曲でした。

●総評

こうして全体を聴いてみると、ジャンルはもはや無いアルバムであることがわかります。「孤独の太陽」や「ロックンロールヒーロー」はフォークと、ロックと言う明らかなテーマがありましたが、今回はそういったものに縛られず、桑田さんが好きな音楽を好きな様に奏でたアルバム。だからこそアルバムタイトルが「MUSICMAN」なのでしょう。コンセプトが明確に無い分、正直雑多な感じもありました。しかし、その中で光る「それ行けベイビー」や」「本当に怖い」「月光の聖者達」の様な曲があるからこそ、そこに流れるリアルな血を感じる事が出来ます。ファンはこのアルバムの全てを聴くべきでしょうが、一般の方にはこれだけ聴けば大丈夫と言う曲もあり。あげてみると…、
「いいひと」「銀河の星屑」「本当は怖い愛とロマンス」「それ行けベイビー!!」「月光の聖者達」

なんだかPVがある曲ばかりになってしまいましたが、良いんだから仕方がない。他にも「ベガ」や「君にサヨナラを」「悲しみよこんにちは」など佳曲もありますが、最悪これらを聴くだけでも価値のあるアルバムです。なにより桑田さんがこの歳になっても変わらず若い感性、歌声でアルバムを作ること自体すばらしいことです。自分がその歳をはるかに超えても、いつまでもビートルズファンなところも微笑ましいですが(笑)。ボブディランの「Forever Young」を地でいっている人はこの人くらいな気がします。今回は桑田佳祐さんの「MUSIC MAN」の超個人的全曲レビューでした。【でんすけ】



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