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映画 トロンレガシー 感想

映画「トロン:レガシー」は2010年12月17日公開の映画です。監督はジョセフ・コジンスキー、出演はギャレット・ヘドランド、ジェフ・ブリッジス オリヴィア・ワイルド などです。前作トロンは1982年に公開された、CGを初めて本格的に使った当時の話題作。今回はその続編。早速ディズニーの新作映画「トロン:レガシー」について率直な感想を書いてみたいと思います。

本作は自分の父が創り上げたコンピューターの中の世界に入り込んでしまった若者の姿を描いた物語。前作「トロン」は1982年公開。大分前の作品ですが、ふんだんに使ったCGで話題になりました。今回はそのCGも現代の技術で大幅にパワーアップ。3Dが効果的に使用されたハイテクな映像も見どころのひとつだと言えるでしょう。また映画『クレイジー・ハート』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェフ・ブリッジスが登場するとあって今話題になっています。男性にも人気があるというこの映画ですがその評判やいかに!?はじめに簡単なあらすじから書いてみたいと思います。

■あらすじ
ケヴィン・フリンはデジタル界のカリスマとも言える、巨大企業エンコム社のCEOだ。しかしある日7歳の息子サムを残して失踪する。20年後、青年になったサムだが、父親に捨てられたという哀しみやそれから来る不信感は心から消えはしなかった。ある日、父の共同経営者だったアランの元に謎のメッセージが届くのだが、その発信源はなんとケヴィンが所有していたゲームセンターだった。サムは、地下に秘密の研究所を発見するが、突然サムを閃光が包み、彼はコンピューター・システムの中の世界に入り込んでしまう。

サムは監視用飛行マシン=レコグナイザーによって、トロン・シティの壮大なコロシアムに連行された。歓声の中互いにディスクを飛ばして闘い負ければ死あるのみという競技を強いられる。この世界の人間は、背中には自身の全ての情報を記録したディスクが挿入されている、プログラムによって出来ている。ゲームに投入されたサムは覚悟を決め、トーナメントを勝ち上がっていくが、さらに危険なゲームに投入され、場内に侵入してきた謎の女性に命を救われることになる。 その女性はサムをトロン・シティの外、に連れ出し父ケヴィンと再会させた。そこで明らかになったのは、ケヴィンは20年前、システムの中に理想の世界を創り上げたがISOと呼ばれる個性と自由意思を備えたミュータントが出現したことからプログラム“クルー”がクーデターを起こしISOを粛清し、監視が及ばぬ辺境の地に隠れ、このコンピューターの世界に閉じ込められてしまったと言うことだった…。

■率直な感想
うーん、複雑な設定。それでは率直な感想、行ってみましょう。

まず前作を見ていた人からすればその映像、そしてライトサイクルでの戦闘シーンの懐かしさに涙が出る思いでした。あの線だらけの映像がこんなに進化して繰り広げられる。それだけで感動もの。しかし…。

肝心のストーリーの内容が薄く、前作のファン以外ではちょっと面白さを感じずらいかもしれません。強引な設定でつじつまが合っていない部分もあり、それを考えすぎては映像の早さにおいて行かれてしまう…。ファンからしてもちょっともどかしいですね、このストーリーは。行動の理由が一部わからないところがあったり、ラストに疑問を持ったり、真剣に見れば見るほど葛藤してしまうかもしれません。しかし世界観は最高なので、トロンの世界に行った気になって楽しめれば良いのかもしれません。

おそらくこの映画のBESTな楽しみ方は「何も考えず、疑問を持たず、非現実世界に身を投じる」事でしょう。この雰囲気、このクールさが「トロン」である。そう認識することで初めて楽しめる映画かもしれません。近い例でいけばマトリックスの続編たちかな。あそこらへんも意味を追求すると帰ってこれなくなってしまう(第一作目マトリックスは別格)。思えば前作「トロン」もストーリーが評価された映画では無かったから、続編のトロンレガシーは順当な進化なのかもしれません。線だらけの不思議な未来世界に行きたい人は是非!!【でんすけ】