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NARUTO -ナルト- 個人的感想

『NARUTO -ナルト-』は岸本斉史の漫画作品で、1999年から2014年まで少年ジャンプにて長期連載されていた人気漫画です。その人気ぶりは日本だけにとどまらず、世界でも広く認知されるなどで、ワンピースと並びジャンプの2枚看板とも呼ばれていました。魅力あるキャラが沢山登場し、忍術や召喚獣が入り乱れての大迫力な戦闘はかつてないほどのインパクトがありました。今回はそんな「ナルト」について、率直な感想を書いてみたいと思います。

「NARUTO」は週間少年ジャンプで岸本斉史によって連載中の、日本だけでなく海外でもかなり高い人気のある忍者バトルを中心とした漫画。2002年からはアニメ化され、その後ジャンプの看板漫画の一つとなりました。

かつて木の葉の里を壊滅にまで追い込んだ尾獣、「九尾の狐」を封印された主人公「うずまきナルト」が火影を目指し成長していく忍者漫画。もはやその名前を聞いたことがない人はいないくらいまで有名な漫画のNARUTOですが、本編は1部と2部に分かれていて、1部は主人公の忍者のうずまきナルトが12、3歳のお話で、2部は15、6歳からのお話です。

始めは九尾の狐を封印されている、ということで周りから厄介者扱いされ、忍術も体術もドベだったナルトが、仲間達と出会い努力と修行でその才能を開花させ、どんどん成長していく姿に読者はとても勇気付けられます。ナルトだけでなく、周りの仲間のキャラクター達にも作中でスポットは当てられ、それぞれが大人になっていきます。始めは子供だった主人公が、だんだん大人になっていく流れはあの「ドラゴンボール」と同じです。なんでも、海外では主人公の身も心も「成長」していく漫画が好かれるそうですよ。NARUTOが海外で爆発的な人気を誇るのは、忍者ということだけではなく、成長するキャラクター達に個性的な魅力があるからでしょう。

連載初期である1部のNARUTOの絵は、いい意味で荒削りな少年漫画らしい絵で第一印象はとても良かったです。主人公のナルトは、初期では出来損ないの手間がかかる悪ガキという設定で、その荒削りなタッチがナルトだけでなく、まだまだ子供で未熟なナルトの仲間達の姿をより魅力的に見せてくれました。忍者、という文化は日本ならではのものなので惹かれますし、うまい具合に忍者の和テイストと現代っぽさを織り交ぜていて、読者からはかなり期待されていたと思います。その期待を裏切ることなくNARUTOはギャグもあり、バトルもあり、そして涙ありで、すぐにジャンプでの人気はトップになりました。個人的に、連載初期から打ち切りになるとはちっとも思わなかった数少ない安定したジャンプ漫画でしたね(笑)。

登場するキャラ達も多数にのぼりますが、どれもかぶることなく良いキャラ設定がなされています。普段は単なるスケベ青年だけれど頼りがいのあるカカシ先生。強烈な強さを誇りながらも複雑な性格の我愛羅、天才のイケメンなのにツンデレのツンしかないサスケなど、どのキャラもファンを魅了する要素を持っていました。個人的には中忍試験の流れが面白かったです。シカマルの頭脳戦はその後の彼の活躍を思わせましたし、リーの捨て身の八門開放は今でも語り草になるほどの名シーン。ナルトはこの第1部で多くの読者の心をつかみました。

第2部ではナルト達が少し大人になるのですが、絵のタッチが1部と比べるとだいぶ違います。どんな漫画家も、初期と後期では絵もどんどん上手くなりますし、雰囲気も変わってきますが、NARUTOの場合それだけでなく「ナルト達の成長した姿に合わせているのでは」という印象も受けました。 2部からの絵は線も細く、繊細な印象を受けるタッチで初期とは正反対で、1部のNARUTOの絵が好きだった人には、2部の絵は綺麗なのですがなんだか物足りなく、ちょっと受け入れづらかったと思います。ですが、真っ直ぐに感情あらわにぶつかっていた子供時代とは違い、戦い方も性格も幾分かスマートになったナルトがよく表されて個人的には嫌いじゃありません。一方で元々起伏のあまりなかった感情をさらに捨ててしまったように見えるサスケは、2部の絵のほうがより冷たく見えます。NARUTOの絵は読者を目で惹きこむ強さがあると思いますが、絵や時代背景だけではなく、NARUTOの魅力はバトルと感動的なストーリーにもあると言えるでしょう。

1部では中忍試験から木の葉崩しにかけて、一番迫力のあるバトルシーンが多く、各里のツワモノ忍者がぶつかり合うバトルは、忍者ならではのスピード感と荒々しさがすごい臨場感でした。なかでも、ナルトと同じように辛い過去を持ち、孤独を抱える我愛羅との戦いはすさまじさの中に苦しさがあり、読んでいて涙が出そうになった人もいるはずです。

2部では、ナルトにとって最大のライバルであり親友でもあるサスケとの亀裂や、師である自来也の死など、1部より胸が苦しくなるシーンが増えますが、バトルは激しさの中にもどんどん忍らしいスマートさがあるように見えてきます。子供のときより頭脳を使ったりしていますからね。難を言えば絵の中に情報少なく(または過多で)戦闘シーンが見えづらいことでしょうか。たまに何をやっているのかわからなくなるコマがあります(ワンピースにも言えますが。ドラゴンボールはその辺、さすがでした)。

そんなNARUTOですが、アニメのほうはバトルシーンも鮮やかで動きがあるのでかっこよく、OPとEDのチョイスがNARUTOの世界観とドンピシャだったり、かなり良い出来で人気もあります。ですがちょっとオリジナル色を出しすぎたり、原作に追いつくのを防ぐために何度も過去を放送したりしているので、原作のイメージを優先したい読者は別物として見たほうがいいのではないかなと感じました。映画化も内容は安定。最終回のその後を描く『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』も2014年に公開されました。

最終回付近、かなりクライマックスを感じさせる、忍界大戦に突入ました。うちはマダラやカブトをはじめ、強敵がかなり登場した一方、味方の陣営も歴代火影をはじめ強力なメンバーが出そろい、その名にはじぬ「忍界対戦」に。忍界大戦編のハイライトはやはりトビの正体が明らかになるところ。その正体はズバリ「オビト」です。オビトはカカシに写輪眼を与えた親友。スピンオフ的にそのシーンが描かれたことがあります。誰もがマダラだと思っていたトビがまさかオビトだとは思いませんでした…。忍界大戦もダレてきたところにこのスパイスを登場させるあたり、やはりうまい演出をします。

強敵マダラの後に出てきたラスボス、忍を創りし者「カグラ」の登場には。誰もが意表をつかれましたが、そこでようやく因縁のサスケと手を取り合ったナルト。多くの人がナルトとサスケには以前のような関係に戻ってもらいたい、と切望していただけに嬉しい展開ではありましたが、そのカグラを倒すと、今度はサスケがラスボスに。お互い力を使い切った後の戦いなので、ラスボスと言ってもほぼ普通の殴り合い。あ、これってRPGでものすごい強いラスボスを倒した後に形として義務的に倒す弱い真のラスボスに近いものがありますね。きっと二人が友情を取り戻すには必要な「儀式」だったのでしょう。

その後時は流れ、ナルトはめでたく火影に。とっても丸くおさまった大作のラストでありました。個人的には伏線の回収は微妙だったとは言え(水月とか、テンテンの拾った宝具のくだり等)満足だったこのラスト。そりゃそうでしょう、ここまで長引いた展開で読者を納得させるにはこのラスト以外はあり得なかった。カグラの存在が微妙だったとは言え、最終回にはさすがに「ああ終わったな」と感動せずにはいられませんでした。

こうしてジャンプ史上における名作ナルトが終了したわけですが、ドラゴンボールの様に、今後も多くのファンを魅了するスピンオフが描かれそうですね。【ことひめ】