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こち亀 舞台となる亀有の街とおすすめの両さん像

こち亀 舞台となる亀有の街とおすすめの両さん像

200巻を持って最終回となったこち亀「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ですが、そのタイトル通り、亀有周辺の下町が舞台となっています。時には浅草、時にはスカイツリーと、日々変化している東京の下町がその舞台となっているのも大きな特徴。

今回はこち亀の舞台として有名な「亀有」駅前に、こち亀の要素がどう溶け込んでいるか、調べてみました。

数あるこち亀像と、派出所のモデル「交番」

まず、亀有の駅前を歩いていると、いたるところにこち亀にまつわる像があります。その数なんと14体。そして2016年には15体目が完成。まあ言ってみれば町中こち亀像だらけです。「全部見たいけど時間がない!」という人のために今回は「これだけ押さえておけば大丈夫!」とも言える名作両さん像を紹介します。

このマップにまとめて載っていますので、全部回りたいと言う方はこちらをチェックしてみてください。

数あるこち亀像ですが、その第一弾は亀有駅北口前に2006年に建立された「両津勘吉像」。ずっしりとした体型、大きく開いた口、広げた大きな右手。今にも動き出し「よ!元気だったか」と言わんばかりの存在感です。なお、この像が立っている亀有駅北口には派出所のモデルとなった「亀有駅北口交番」があり、記念撮影する人も多数いる人気スポット。交番が人気なんて何か変な感じですが、実は交番の中には両さんや中川のモデルとなった警官が…いるわけないですね…。

そして亀有公園の中にはまたまた名作「ひと休み両さん像」があります。像自体がベンチにどかっと座っているので、隣に座っての記念撮影がおすすめです。

亀有駅南口からゆうろーど沿いに歩いて行くと、こち亀像の中でも特に名作と名高い「少年両さんの像」が。少年の頃の両さん達がランニングシャツやTシャツ姿で佇んでいます。少年両さんは握手をする形で手を差し出しているので、ぜひ握手をして記念撮影してみましょう。単行本166巻で「少年両さんの像」のエピソードが載っているので、読んでから見ると楽しみも倍増します。

他にもこち亀色が沢山!
両さんどら焼きやレトロゲーム等々

駅前にある沢山のこち亀像ですでにこち亀色満載の亀有駅ですが、他にもこち亀にまつわる名物が沢山あります。114巻に登場した「両さんどら焼き」は葛飾 伊勢屋が販売。亀有名物として愛されています。さらに「ゆうろーどサービスカウンター」ではアニメグッズを多数販売。ショッピングモール「アリオ亀有」にはこち亀だらけのゲームセンターがあり、レトロなゲームが楽しめます。

 

亀有駅 いつからこち亀化が進んだ?

こうしてまとめてみるとすっかりこち亀色満載の亀有駅ですが元からこんなにこち亀色満載だったのでしょうか。

亀有駅は東京都葛飾区亀有三丁目にあり、JR東日本 常磐線にある各駅停車の駅。交通上ハブとなる駅でも無いですし、浅草のように外人観光客が押し寄せるほどの名物もありません。皆さんは亀有と聞いて何か思い浮かべるものはありますか?おそらく日本国民なら8割は「こち亀」と答えるでしょう。そう、名物はもはやこち亀といっても過言ではありません。しかし町中にこれだけこち亀が浸透したのは、おそらく2006年、第一弾の両津勘吉像が建ってから。その前もこち亀は亀有に浸透はしていましたが、町中に像が建つほどではありませんでした。

連載開始は1976年ですので、それから30年建ってようやく建った像がこの両津勘吉像なのです。こち亀は漫画のタイトルに「亀有」とあるだけで亀有の町に像が建ったのではなく、長い年月をかけて少しづつ浸透していった結果、町中がこち亀像だらけになったのです。

40年一つの漫画が連載を切らすことなく続いた。それだけでとんでもないことですが、こち亀の本当にすごいところは多くの人に好かれ、多少過激で問題がありそうな内容でも「こち亀ならしょうがないか」と読者が思ってしまうほどのオープンで下町っぽい作品の空気じゃないでしょうか。だからこそ、これだけ葛飾区や亀有にも受け入れられている。そう考えるとこれからこんな漫画はもう生まれないかもしれませんね。

連載は終わってしまいますが、葛飾に行くと今でも沢山の両さん達に出会うことが出来ます。悩んだ時、人生に行き詰まった時、ふと「亀有」を訪れてみてはいかがでしょう。きっと両さんが笑顔で迎え入れてくれるはず。【でんすけ】