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映画 悪魔を見た 感想

映画「悪魔を見た」は2011年2月26日公開の映画です。監督はキム・ジウン。出演はイ・ビョンホン、チェ・ミンシク、オ・サナ、チョン・グックァンさんなどです。怒りと悲しみを抱えて復讐を実行する主人公をイ・ビョンホン、刺客をチェ・ミンシクが演じます。背筋も凍りつくような復讐劇に、目が離せなくなりそうですがその評価やいかに!?今回は映画「悪魔を見た」について率直な感想を書いてみたいと思います 。

本作は常軌を逸した危険なヒットマンとその追跡者の熾烈な戦いを描いています。そのヒットマンを演じるのは、「オールド・ボーイ」などのチェ・ミンシク。婚約者がなんとも無残なバラバラ死体で発見される国家情報捜査官を演じるのは、イ・ビョンホン。最後には予想外の結末が待っているようですが、まずは簡単なあらすじから書いてみたいと思います。

■あらすじ
ある雪の夜道で車がパンクしてしまった若い女性は、レッカーの車が来るのを待っていたが、突然スクールバスに乗った男に連れ去られてしまう。警察は大規模な捜索を始めるが、川底から切断された頭部が発見される。殺害された被害者は今は引退したが刑事チャンの娘ジュヨンだったのだ。そのジョンと婚約したばかりの国家情報院捜査官スヒョンは彼女が殺害される直前まで電話で話しており、なぜ彼女を救えなかったのかと自分を責めるのだった。

スヒョンは深く絶望し、自分で犯人を捕まえようと決心する。保険外交員を装って残る容疑者ギョンチルの実家を訪ねたスヒョンは息子から現在の居場所を突き止め、そこで女性の下着やバックを見つけこの男が犯人だと確信する。排水溝から恋人の婚約指輪を見つけ涙を流すスヒョン。そんな中別の若い女性が殺され、少女が畑に連れ込まれる。しかしそこにスヒョンが現れ初めて対決することになる。ヒットマン、ギョンチョルはスヒョンが刑事だと察知し、鎌をふりかざし攻撃するがギンチョルは左手の骨を砕きGPSチップのカプセルを飲み込ませる。 意識を取り戻したギョンチョルは、自分を逮捕することも、とどめを刺すこともしなかったスヒョンに疑問を抱きながらも再び犯行に及ぶのだが…。

■率直な感想
まず最初に言っておきますが、結構残虐な映画です。そういうものが苦手な人は見ない方がいでしょう。婚約者を殺されてしまった男が、復讐に心を駆られ、やがて鬼となっていく。そのストーリーは予想よりも衝撃的でした。もはや誰が悪かわからず、誰に感情移入してよいのかもわからない。そんな映画。

簡単に言うと「一線を越えてしまった作品」とでも言えるでしょうか。イ・ビョンホンは難しい役を良く演じていました。「見え隠れする残虐性」を演じるにはそうとうな技量が必要でしょう。そう言った意味では彼のファン以外にも見どころのある映画かと。

心をえぐるシーンが多い割にはメッセージ性はあまりありません。これは意図的かな、きっと。見た人に印象を残すことに集中した結果、こうなったと言う感じです。なので見た後になんらかのメッセージが心に残ることは無く、残るのは後味の悪さと衝撃。ある意味それをエンターテイメントの世界で受け手に与える事が出来るのは凄いことだと感じました。これはきっとテレビで放送されることは無いでしょうね…。

ここまでいろいろ書きましたが、それでも見てみたいと思う方のみにオススメする映画です。家族で見ると気まずくなること請け合いですので、オススメしません(笑)【でんすけ】