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べるぜバブ 感想

べるぜバブは週刊少年ジャンプにて掲載の人気漫画。2009年の春、連載開始。

題名の「べるぜバブ」は聖書に載っている異教神でハエの王と呼ばれた「ベルゼバブ」と赤ちゃんの泣き声「バブ」をかけたものでしょう。

作品のおおまかなあらすじは以下のとおりです。

■あらすじ
ある日川から流れてきたおっさん(次元転送悪魔アランドロン)を二つに割った男子高校生、男鹿。おっさんの中からは赤ん坊が。すっぱだかで緑の髪、フルチンの赤ん坊ベルゼバブは魔界の王子で次期魔王。男鹿はその赤ん坊をひろってからなぜだか不思議なパワーを発揮した。ただでさえ強い男鹿はやがて学園最強に…。

一方赤ん坊を追って使いの魔女、ヒルダが魔界からやってくる。そのヒルダに続き、アランドロンや奇妙な仲間達も。やがて男鹿や古市を巻き込み波乱の展開に…。

■感想
個人的にはべるぜバブはあまりジャンプらしくない作品だと思っています。理由は、「ワケあり喧嘩マンガ」と言うテーマや、絵のタッチ(それほど洗練されてはいないが迫力はある)などです。これらはジャンプと言うより、ライバル誌マガジンの得意とするところではないでしょうか。その「マガジンっぽいジャンプマンガ」が注目かもしれません。

個人的に好きなキャラクターはアランドロンです。二つに割れると言う設定もうけますが、まるでフレディーマーキュリーの様なルックスもグッドです。 (笑)

ストーリー的にはやや内容の無い印象。しかし、ライバルキャラとして藤や鷹宮が出てからジャンプらしく、面白いバトルマンガになって来ました。今までのバトルでは結局男鹿がいつも強烈なパンチを放って圧勝と言うパターンがほとんどでしたが、鷹宮戦からは仲間も含む総力戦に変化。魔力を持つ者同士の戦いはかなり胸が踊りました。ギャグも良いですが、やはり核にしっかりしたバトルがあると違いますね。

■アニメについて
本作は2011年の春にアニメ化されました。連載期間がまだ短かかったにも関わらずのアニメ化は、さすがジャンプといったところでしょうか。

実はテレビアニメ放映前にすでにJSAT(ジャンプスーパーアニメツアー)にて先行アニメ化されていたことからも、本作への期待の大きさが伺えます。

アニメ放送開始は2011年の1月9日(日)。読売テレビ・日本テレビ系ネットで毎週日曜朝7時からの放送でした。製作はスタジオぴえろ。下に主要キャストの声優を紹介しますね。

主なキャスト/声優
  • 男鹿辰巳→小西克行
  • ベル坊→沢城みゆき
  • ヒルダ→伊藤静
  • 邦枝葵→豊崎愛生
  • 東条英虎→関智一
  • 古市貴之→水島大宇宙
  • 神崎一→杉田智和
  • 姫川達也→荻野晴朗
  • アランドロン→高木渉
  • 大魔王→高橋広樹
  • 夏目慎太郎→岸尾だいすけ

■アニメの感想
個人的には古市貴之役の関智一さんがいい感じでした。すでに沢山のアニメ声優として活躍されていますので、大ヒット漫画とまでは言えないべるぜバブのアニメにも安定感をもたらしてくれていました。
アニメでは、邦枝葵のルックスも漫画に輪をかけて可愛らしくなり、男鹿も洗練された印象。

オープニングからテンション全開のアニメは基本ギャグ展開で進みます。男鹿の声優は思ったより低くて男らしい感じ。古市は意外にイケメンの代表みたいな声であります。原作では古市はオチキャラとしてイケメン扱いされていませんが、アニメの方が3割増くらいでイケメンかも。
一方ベル坊はほぼイメージどおりの声とデザイン。漫画のファンもベル坊には納得でしょう。魔王の声はちょっと「おかま」っぽく漫画よりさらに軽い感じ。ヒルダの存在感はほぼ原作のイメージどおりです。しかしヒルダの声は可愛らしすぎないだろうか!?もっとパンチの効いた低い声だと予想していたので、美しくノーマルな声なのが意外でした。

作品を通してのタッチは「うる星やつら」や「らんま1/2」の様な肌触りでした。戦いとテンションの高いギャグ、そして原色系が目立つ色味。朝から見るにはついていけないテンションですが、録画して夜に見ると盛り上がりそうです。ちょっと昭和のアニメを画質をあげて展開している感じかな。

残念ながらアニメは原作が架橋に入る前に終わってしまいまいた。原作では藤とか鷹宮が出来きてからが面白くなるのですが。。【でんすけ】