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映画 「ガフールの伝説」 感想

映画「ガフールの伝説」は2010年10月1日公開のアメリカ映画です。監督はザック・スナイダー、原作はキャサリン・ラスキー。声の出演はエミリー・バークレー、アビー・コーニッシュ、エミリー・デ・レイヴィンなどです。圧倒的なCGが評判のアニメ映画ですが、実際に見てみた率直な感想を書いてみたいと思います。

ガフールの伝説は、神秘なるフクロウ世界の冒険、そして戦いを描いたキャスリン・ラスキー作のファンタジー小説を、『300』『ウォッチメン』で知られるザック・スナイダー監督がアニメーション映画化した映画です。公開日は2010年10月1日。アメリカでは口コミで動きの素晴らしさが評判だったようです。元々は人気児童文学としても人気の同作。吹き替え版ではソーレンの役を人気俳優、市原隼人が担当しています。まずは気になるあらすじを見てみましょう。

■あらすじ
人類滅亡後の地球。知性をもったフクロウたちの世界…。そこに「純血団」からフクロウたちを救うべく大戦に挑んだ戦士たちの伝説がある。その名は「ガフールの勇者たち」。その話を父から聞き、すっかり夢中になったフクロウの若者、ソーレンは勇者たちの一人となり、活躍することを夢見ていた。そんなソーレンを兄のクラッドは鼻で笑い、父の愛情を独り占めしようとする。ところがクラッドの嫉妬心は予期せぬ事態を引き起こす。クラッド、そしてソーレンの兄弟は木の上にあった巣から落ちてしまい、なんとこともあろうにあの「純血団」に捕らわれてしまう。立ち上がったソーレンは友の助けを借り、大胆な脱走を図ろうとする。こうして彼らはガフールの勇者たちの巣があるとされる伝説の「神木」を探しに旅に出るのだった。しかし様々な試練が彼らを待ち受ける。

■率直な感想
さっそく見てみた感想ですが、まずはそのストーリーから。
ストーリー自体はありきたりの冒険ものです。意外性はそんなにありません。しかし、主人公のソーレンの成長は見ていてすがすがしい部分でもあります。特に子供は感情移入出来るのではないでしょうか。大人の自分から見て面白かった部分は兄クラッドの存在です。嫉妬と欲の強いクラッドの行動そのものが、単調になってしまいがちな物語に深みを与えていたように思います。個人的には好きな設定ですね。

この映画の見所はストーリーよりもアクションでしょう。ハイスピードで繰り広げられるアクションシーン。そのほとんどが空の上ですので、いやでも浮遊感が味わえます。自分は3Dで見たのですが、飛んでる錯覚に陥ることもしばしば。ストーリーそっちのけでその浮遊感を楽しみました。

雨や風の中、大きな翼を広げてつっこんでいくフクロウ。スピード感、危機感、浮遊感がバランス良く配分されています。やや映像のスピードが速いので、浮遊感に浸るなら字幕よりも吹き替えがお奨めかな。アトラクション的にも楽しめる映画ですのでストレス解消にも良いかもしれません。風も吹くシステムがあればなお臨場感が出ると思うので、だれか導入してください（笑）

見終わってちょっと思ったことを1つ。関係ないですが、ストーリーもの以外に、世界中の名所を空から旅するだけの3D映画があれば大ヒットすると思うのだけれど。是非作って下さい！【でんすけ】