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映画 ゴースト もう一度抱きしめたい 感想

映画「ゴースト もう一度抱きしめたい」は2010年11月13日公開の映画です。監督は大谷太郎、出演は松嶋奈々子、ソン・スンホン、樹木希林 宮川大輔などで、主題歌は平井堅の「アイシテル」です。 あの「ゴースト ニューヨークの幻」が舞台を日本にして生まれ変わります。今回はそんな評判が気になる映画「ゴースト もう一度抱きしめたい」について、率直な感想を書いてみたいと思います。

1990年にパトリック・スウェイジとデミ・ムーア主演で日本で公開され大ヒットとなった映画『ゴースト ニューヨークの幻』が話題になりました。そんな日本中が涙したゴーストが舞台を日本に移し、「ゴースト もう一度抱きしめたい」として新しく生まれ変わります。ハリウッドの有名スタジオ、パラマウントピクチャーズと映画プロデューサー、一瀬隆重により企画され、パラマウントピクチャーズにとってはこれが初の邦画作品になるということです。またオリジナルとは設定が違い、命を落とした社長がゴーストになり、陶芸家のそばにとどまるというものになっています。その出来やいかに?!多少ネタバレにもなっているので、気になる方は見ないで下さいね。まずは簡単なあらすじから。

■あらすじ
ある夜会社を経営している星野七海は陶芸家を目指している韓国人のキム・ジュノと出会います。七海はありのままの自分を受け入れてくれるジュノと恋に落ち、幸せな生活が始まるのです。互いに愛情を感じ、二人の幸せな生活が続くかと思われました。しかし二人を待っていたのは残酷かつ奇妙な運命…七海はある事件に巻き込まれてしまい命を落とします。しかし彼女の魂は天国へは行かずにゴーストとなってジュノのそばにとどまるのですが…

■率直な感想
まず設定が逆になっていることよりなにより、元作を見ているので日本人と韓国人と言う設定に最初は馴染めませんでした。ハリウッドと言うよりなんとなく韓流ドラマのよう。しかし元作を意識しないで見るとその様な感想は持たないと思いますので、余計なお世話かもしれませんね。物語のテンポが良く、かなり見やすい部類だと思います。飽きさせないように、意図的にそうしているのでしょうね。陶芸シーンも思ったより違和感が無かったです。ソン・スンホンの顔がさらっと見られる要素の1つだったのではないかと思います。ドラマでおなじみの日本人俳優二人であの陶芸シーンを演じろと言われたらどうしても違和感を感じてしまいそうですから。他のシーンでも多々そう言う部分があり、そういった意味では日韓両スターの配役でうまく逃れている気もしました。出会いのシーンなんかはあまりにも恋の発展が早すぎて韓国ドラマのノリでないとついていけない気もしますから。

ストーリー的にはネタバレになりますから犯人のことには触れませんが、サスペンス色が強くてちょっと面白い気がしました。オリジナルとは違いますが、今作はそれで良い気がします。キャスト的には芦田愛菜ちゃんが良いスパイスになっていました。彼女の今後の成長を感じさせる作品だったと思います。そういった意味では彼女の役が一番おいしかったかも。あと、樹木希林は完全にコメディ。笑のポイントを押さえています。2010年はアリエッティでの悪役、悪人での悲劇役と、コメディが封印されていた彼女。ここで思いっきりはじけちゃってますので、コメディとしても意外に楽しめるかも!?

と言うわけで、総評。愛の表現はくさいのですが韓国ドラマ風にして逃れていますし、樹木希林などの脇を固める俳優で笑いの要素も持っています。それでいて泣ける要素もある。オリジナルのゴースト-ニューヨークの幻-とは別作として秀逸でした。【でんすけ】