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ピューと吹く!ジャガーがついに最終回

ピューと吹く!ジャガーはジャンプで連載されている人気ギャグマンガです(作者、うすた京介)。主人公「ジャガー」、「ピヨ彦」が織り成す不思議な世界もついに最終回を迎えました。その歴史、短い様で長いなんと連載10年!そんなに長く連載していたのも驚きですが、最も驚きなのはその最終回。ジャガーとピヨ彦はたしてどんな結末を迎えるのか!?

■ピューと吹く!ジャガー
ピューと吹く!ジャガーはジャンプの後ろに10年間居座り続けたシュールなギャグマンガ。最終回近くになってジャガーの父親(猿人)が登場し、実はジャガーのルーツは猿人であったと言う衝撃の事実が発覚しました。

これは最終回への伏線かと思っていたらやはりやってきた最終回。父との関係やそふとくりーむとの伏線を急速に解消し、向かっていった最終回とはどんな内容なのか!? ここから先はネタバレになるので、楽しみにしていた方は読まないで下さいね。

■最終回ハイライト
ついに現れた父(猿人)の顔をしっかり見ようと目を開けたジャガー。その目はまるで少女マンガとピカソを混ぜたような気持ち悪い仕上がり。驚いたピヨ彦がジャガーにたずねると、今までの目はただつぶっていただけとのこと。えーー!そうだったのか!あの間違ったところを塗りつぶした様な目はたんなる閉じた目だったとは…。

驚くピヨ彦に更なる衝撃が走る。ジャガーの口から驚きの言葉。なんとマンガだけの世界だと思っていた時間の流れが実際の時間の流れとリンクしていたのだ!つまりは連載10年だからピヨ彦は現在28歳、ハマーは35歳になっているというのである。え!?ではこの間20歳の誕生日を迎えたジャガーは当時10歳!?そんなわけ無いと笑うピヨ彦の横で父が一言。

「猿人の10歳は結構大人ウホよ。成長も猿並みに早いっていうか…」

…えーー!!驚くピヨ彦に重ねる様にジャガーがとった行動、それはカツラを外す事だった。中からは高校球児の様な坊主頭が…。 そしてその後、顔の皮まではがし、SF映画的な展開になって、驚きが最高潮に達するピヨ彦。こうして長かった10年間が終わっていったのだった。

■感想
…凄すぎる展開。うすた先生らしいといえばらしい展開ですね。最後でまとめようとはせず、読者を突き放す。それでいてそこまで冷たい感じがしないのはやはり暖かいタッチの線や絵のせいでしょう。ハミイや高幡不動、ポギーなど、その後が気になるキャラはまだいますが、これはこれで最終回としてはアリな気がします。 中でもマンガ界でもしばしばネタにされる「時間の概念」に触れたのは一番の驚きでした。

ああ、でもジャンプのうしろにジャガーがいないと思うと寂しくなるなあ。こち亀同様当たり前の様にいるので、読み流すこともあったけれど、いないとなると本当に寂しいです。

何はともあれ、うすた先生の次回作に期待するとしましょう。10年間お疲れ様でした!【でんすけ】