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映画 男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW 感想

映画「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」は2011年2月19日公開の映画です。監督はソン・ヘソン。出演はソン・スンホン、チュ・ジンモ、チョ・ハンソン、キム・ガンウなどです。あの香港映画史上の傑作『男たちの挽歌』が、韓国で甦るということですがその評価やいかに!?今回はそんな気になる映画「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」について率直な感想を書いてみたいと思います。

映画「男たちの挽歌」はリメイク作品。オリジナル版は今ではハリウッドと中国を股にかけ大活躍しているジョン・ウーの出世作です。今回のリメイク版では兄弟愛を全面的に押し出しているようです。

「男たちの挽歌」の名のとおり女性がほとんど出演しないのでまさに男臭い映画ですが、アクションよりはドラマ重視なので女性の人にも十分楽しめるような作品です。 埠頭での対決はオリジナルファンの人も満足できるかと。涙なしに見られないのとの噂ですが、その実はいかに!? それではあらすじから書いてみたいと思います。

■あらすじ
数年前に、仲の良い兄弟は北朝鮮から脱出をしようと試み、生き別れになってしまう。兄ヒョクは脱出に成功し、コリアンマフィアの世界に入る。今は北朝鮮出身の元特殊部隊員ヨンチュンと共に武器密輸組織の大物になっていた。ある日、自分の父親のように接してくれているパク警部が生き別れた弟のチョルが見つかったと知らせてくれた。弟は収容所で母を失いそのち脱北し、タイ、ミャンマー、モンゴルを経て韓国に入国するのだが、兄が家族を裏切ったことを憎んでいた。そんな弟の姿を見たヒョクはコリアンマフィアから離れると決める。そしてタイでの大規模な取引が最後の仕事となった。

組織のボスは弱気な性格の甥のテミンを取引に同行させるように頼んでくるのだが、テミンはヒョクに嫉妬心を抱いていたため、テミンの策略で取引は失敗してしまう。そしてヒョクだけが警察に逮捕されてしまうのだった。ヒョクが逮捕されたと知ったヨンチュンはマフィア相手に敵討ちをするが右足に重傷を負い組織を追われることになってしまう。 3年後には組織は勢力を拡大していた。現在は冷酷無比な性格のテミンが組織を支えており、ボスでさえ逆らえなくなっていた。

一方チョルは、兄を自分の手で逮捕するために韓国警察所属の刑事となって1年間テミンの動きを見張っていた。そして出所したヒョクは釜山に戻り、ヨンチュンと再会し、テミンとロシアン・マフィアの取引現場を襲う計画を持ちかける。テミンへの復讐を誓うヨンチュン、弟との絆を取り戻したいヒョク、自らの野望の行く手を阻む2人の命を狙うテミン。男たちそれぞれの想いは、壮絶なクライマックスへと向かっていく…。

■率直な感想
最近の韓国映画の得意とするアクション全開の映画かと思いきや、意外にも心情を描いたシーンが多く、それがまた印象的でした。ソンスンホンが物語が進むにつれかっこ良くなっていき、彼のファンならずとも韓国イケメンファンならばドキッとするところでしょう。そう言った意味では男性向けだけの作品では無く、むしろ女性ファンの方にもオススメ出来るかもしれません。ちょっと見方を変えればBLの様に見ることも出来たり、イケメンやさ男っぽい配役をしたり、名前に反して女性を意識した作品であることは間違い無いでしょう。

全編を通して「絆」「愛情」について描かれ、命がけの逃走劇とともに、感動出来る作品になっています。オリジナルのファンでもまあまあ満足の出来かと。元々のストーリーも良いので特に中だるみも無く、退屈せずに見ることができました。うーむ。この辺はさすがジョン・ウー。

しいて難を言うなら、ちょっとクサすぎると言うか、熱すぎるきらいもありました。そこについていけないと白けてしまうことも。この映画を見るなら、斜に構えず素直に見る見かたが一番でしょう。そして、あらすじと俳優を見て、興味が無ければ、見ない。皆さんの判断の基準になればこれ幸いです。【でんすけ】