menu

映画 REDLINE 感想

映画「REDLINE」を見た
映画「REDLINE」は2010年10月9日公開のアニメーション映画です。監督は小池健、原作は石井克人。脚本は石井克人、榎戸洋司、櫻井圭記。声の出演は木村拓哉、蒼井優、浅野忠信さんなどです。アニメーター界出身の天才とも言われる「小池健」氏の長編初監督作品として注目されています。今回はそんな評判が気になる映画「REDLINE」について、率直な感想を書いてみたいと思います。

■あらすじ
小池健監督は『アニマトリックス“World Record”』で世界に通用する実力を証明しました。アニメーター出身で、その世界では「天才」と呼ばれていただけに期待が高まります。原作・脚本は『PARTY 7』、『茶の味』と様々なジャンルで力を発揮する石井克人さん。制作会社は日本アニメ界の至宝、マッドハウスが担当。その出来やいかに!?まずはあらすじから見てみましょう。

舞台は次世代の乗り物「エアカー」が自動車に取って代わるはるか遠くの未来。そんな未来の世界で誰もがあこがれる祭典が開催される。その名も「REDLINE」。5年に一度に開催されるこの祭典は宇宙最速の座を賭けたハードなこの祭典に、極限までスピードを上げることを生きがいとする主人公JPも自慢のマシンで参加することに。彼のマシンは親友のメカニック、フリスビーが改造したものだった。ジャンクショップの娘ソノシーや、エアカーを武装改造した男達など、個性豊かなライバル達とのレースはますます激しくなって行く。しかしそんなレーサーたちに軍事国家ロボワールドが立ちはだかる。武力行使に苦戦するJP達。果たしてREDLINEを制するのは誰なのか!?激しくもクールな戦いが始まるのだった。

■率直な感想
あらすじからして激しいアクションシーンが期待できる映画です。では、早速見てみた感想を。 まず、映像の精度、スピード感はさすがといった印象。この辺はアニメ界を牽引する製作スタッフが参加しているので、当然と言えば当然でしょうか。10万枚もの画数を駆使した映像は伊達じゃありません。付加情報無しでも単純に爽快感が味わえます。

ストーリーは正直ちょっととっつきづらいかもしれません。なんと言うか、見てる人を突き放して、「それでもついてこれるやつはついて来い!」と言った印象を受けます。主人公JPの意志の強さ、熱さは理解は出来るのですが、なんと言ってもそこはエックスメンなどのアメコミテイストあふれるなんでもありの世界。戦いのスケールがどんどん大きくなって行き、最終的にはカオスに振り切って行くこの世界に、ちょっと昭和を感じさせる不器用な主人公を混ぜ合わせると、こんなにも不思議なテイストになるものかと。

物語の意味を深く考えながら見ると、おそらく最後まで追いつけないと思います。ストーリーがどんどん想像の先を行ってしまいます。 この映画の楽しみ方は、「なんだかわからない世界をなんだかわからないけど疾走する」というのがベストかも。

声優陣は木村拓也さんや蒼井優さんなど、俳優、女優さんを中心に起用しています。一見違和感ありそうに見えますが、こちらはごく自然に聞くことが出来ました。木村拓也さんはハウルの動く城の名演で予想を覆しましたし、蒼井優さんも声優経験あり。なじみが良いのも当然かもしれませんね。しかしいつものあの声を聞くと主人公がキムタクに見えてしまうことも…、無いとは言えないかなあ(爆)。

映画、REDLINEは豪華製作陣と言うことで期待しながら見るのでは無く、近未来カオス群像劇(そんなジャンルあるかわかりませんが)として頭をからっぽにして楽しむのが良いのかもしれません。個人的には天才メカニックのフリスビーが好きなキャラクターでした。【でんすけ】