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映画 TSUNAMI 感想

映画「TSUNAMI」(ツナミ)は2010年9月25日公開の映画です。監督はユン・ジェギュン。韓国で歴代4位の興行記録を樹立した映画で、日本にも上陸してきました。キャストはソル・ギョング、ハ・ジウォンなど。

今回は韓国で評判だった映画「TSUNAMI」についてレビューしてみたいと思います。

本作は韓国ではすでに歴代4位の興行記録を達成するほどの大ヒットになっています。デイ・アフター・トゥモロー』でも手腕を発揮したCG製作陣を迎え、迫力あるリアルな津波を再現しており、この映画の大きな見所となっています。まず簡単なあらすじを書きますね。

■あらすじ
地質学者のキムはある日、地殻変動の異常さに気づく。ヘウンデー帯の異常な地殻変動により、かつて無い大きな波(津波)が押し寄せると言うのだ。その波はどんどん巨大化し、まもなくプサン市民を襲うという。危機を感じたキムはその事実を訴えるが…。

■率直な感想
あらすじを読むだけでパニック映画と予想できます。が、実際に映画を見てみると、4組の登場人物の人間ドラマをそれぞれの視点で描いていたり、単なるパニック映画にしないような工夫は見られます。巨大な津波がプサンの街を襲う様子は映画館で見ると大迫力です。音響とともなって、自分の元に押し寄せるような津波には、アトラクションにも近いスリルを味わいました。そして、津波が来る前の「いつやってくるのだろう?」と言う「緊張感」こそがこの作品の肝のような気がします。

一方、津波が来る前の人間ドラマについては正直ちょっと微妙な感覚を覚えました。喜怒哀楽が日本人からしたら多少大げさに見えたからです。女性達のパワフルさ、市民達のリアクションも日本と言うよりはどちらかと言うとハリウッド寄りで、ここら辺に馴染めるか馴染めないかで映画全体の爽快感が違ってきます。決してハリウッドは嫌いではないのだけれど、自分はちょっと馴染めなかったかな。

韓国での大ヒット、CG製作陣の技術の高さから津波の迫力は折り紙つきですので、アトラクションを味わうつもりで見るのがベストな見方かと思います。107分とわりとコンパクトな映画なので、最初から最後まで映画館で一気に味わうべき映画かもしれませんね。