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映画版 宇宙戦艦ヤマト 感想

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は2010年12月1日公開の映画で、テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画です。 原作は西崎義展、監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』などを手がける山崎貴。出演は木村拓哉、黒木メイサなど。日本最高峰のVFXチーム・製作プロダクションがCG映像を作り上げ、史上空前のスケールで映像化にあたっています。今回はそんな「SPACE BATTLESHIP ヤマト」について率直な感想を書いてみたいと思います。

初代「宇宙戦艦ヤマト」は1974年放送のTVアニメ。その壮大なスケールとストーリー、斬新な設定とダイナミックな映像でヤマトブームは社会現象にまでなりました。そんな人気作ヤマト、36年目となる2010年についに実写映画化が実現しました。

気になるキャストは、古代進に木村拓哉、森雪に黒木メイサ、真田志郎に柳葉敏郎、島大介に緒形直人など ベテラン俳優が多数出演しています。 またこの作品のためにエアロスミスのスティーヴン・タイラーが主題歌「LOVE LIVES」を書き下ろしたことも話題となっています。そんな期待大の作品ですが、まずはあらすじからたどってみましょう。

■あらすじ
西暦2194年。外宇宙に突如現れた正体不明の敵・ガミラスによって投下された遊星爆弾によって人類の大半は死滅してしまいまう。

5年後、西暦2199年。地球は遊星爆弾の放射能によって汚染され、生き残った人間は地上を逃れ地下で生活していた。

かつてエースパイロットとして活躍した古代進も、いまは軍を退いていたが、あるとき彼はイスカンダル星から放たれた通信カプセルを発見しその星には放射能除去装置が存在することを発見する。

地球防衛軍は最後の宇宙戦艦ヤマトを建造し、最後の希望=放射能除去装置を手に入れるために、遥かイスカンダルへ向けて出発した。地球滅亡までわずか1年。いま、古代たち乗組員の壮絶なる戦いが始まった。

■率直な感想
以上が主なあらすじですが、気になるのは古代進役の木村拓哉。この映画もやはり「キムタク節」で料理されてしまうのか!?気になる感想を書いて見ましょう。

まず主演の木村拓哉は最初はやはり「いつものキムタク」でした。それでも一生懸命ヤマトの世界観を出そうとしていたようには見えます。キャスト陣は日本のドラマで見慣れた顔が沢山います。中でも柳葉敏郎はヤマトの大ファンと言うことでかなり役を作りこんでいた印象。個人的には深刻顔が特徴の緒形直人が良い味を出していました。ストーリーは強引な部分も目立ちました。アニメで説明があった部分も説明されておらず、なぜそこにラブシーンが!?とか、イスカンダル近!とかなかなかつっこみどろこ満載。つっこみながら見るのが正しい見方かもしれませんが。2時間で壮大な大河を描くためには強引に話を持っていかないと無理があるのかも。その点は「20世紀少年」にも見られたように仕方が無いのかなあ。

CGはお金がかかっていて思ったよりもすんなりストーリーに入っていけました。色物的な味方をされることが多いこの実写版「宇宙船間ヤマト」ですが、偏見無しで見ればそれなりに面白い映画かも。原作ファンは新しい別物として見たほうが楽しめるかもしれません。いや、素直に偏見無くSFを楽しみたい人はハリウッドの作品を見るでしょうから、この映画を見る人は「偏見」と「つっこみ」も楽しみの1つでしょうね。

「あしたのジョー」など、近年往年の映画が数々映画化しています。個人的にはキャプテンやドカベン、キャプテン翼やスラムダンクなどスポーツ漫画を映画化してほしいと思っております。なんとなく映画にする基準でもあるのでしょうか。

それにしても木村拓哉、どんな映画も「キムタクの映画」にしてしまう点はもはや神業としか言えません(爆)【でんすけ】