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映画 ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 感想

映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」は2012年1月21日公開の映画です。 監督はオリヴァー・パーカー。出演は、ローワン・アトキンソン(Johnny English)ジリアン・アンダーソン(Pamela)ドミニク・ウェスト(Ambrose)ロザムンド・パイク(Kate)、ダニエル・カルーヤ (Agent Tucker) などです。 ジョニー・イングリッシュは2003年に世界を爆笑の渦で包んだアクションコメディで、本作は第2弾となる作品ですが、一体どんな評価になっているのでしょうか。

映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」は『Mr.ビーン』でおなじみのローワン・アトキンソンが、スパイに扮するブリティッシュ・コメディの第2弾となる作品です。第一弾は、2003年に公開され、世界を爆笑で包みました。第2弾では、ロンドンはもちろん、チベット、香港、スイスと舞台を変えるワールドワイドな展開になっていて「007」シリーズのパロディに前作以上に接近しているのがわかります。 主演のローワン・アトキンソンは、まるで、いたずらっ子の子供のような表情を見せ、今回も個性的な演技を披露しています。さらに「X-ファイル」のスカリー役でおなじみのジリアン・アンダーソンがイングリッシュに振り回される上司役で出演。ハラハラしながらも、それでいて思わず笑ってしまうこのジョニー・イングリッシュシリーズ。今回もファンの期待に応えてくれるのでしょうか。ではまず初めに簡単なあらすじから書いてみたいと思います。

■あらすじ
祖国イギリスの危機を救ったのも今や昔、一時は諜報機関M17のエースとなった敏腕スパイ、ジョニー・イングリッシュもモザンビークでの任務でヘマをしたことから自信を失い、今やチベットの僧院に引きこもっている。そんな中イングリッシュはM17から新たなミッションの要請を受けるが、彼のいない8年の間に、M17はすっかり様変わりしていた。イングリッシュ憧れのエース級諜報員アンブローズが健在であったことがせめてもの慰めだ。

新しく上司となった女性、通称ペガサスは英中首脳会談に出席予定の中国首相に暗殺の動きがあるという。そこでイングリッシュに命じられたのは、その情報収集と暗殺を阻止すること。新人スパイのタッカーを助手に迎え、イングリッシュは情報提供者フィッシャーに接触すべく香港へ飛ぶ。フィッシャーによると、暗殺計画の背後には“ボルテックス”と呼ばれる3人組がおり、彼はそのひとりだったとのこと。そしてボルテックスは、その3人が持つ鍵を合わせることで作動する秘密兵器を持っているというのだ。掃除婦を装った老婆の暗殺者に命を狙われながらも、イングリッシュは何とか鍵のひとつを手に入れた。しかしそれはあっけなく敵に奪われてしまう。イングリッシュはM17の心理学者ケイトから催眠療法を受け、二人目のボルテックスを特定。その男カーレンコから、今度は首尾よく鍵のひとつを手に入れる。だがカーレンコは、またしても現れた老婆に襲撃され、いまわの際に“3人目のボルテックスはM17にいる”という言葉を残す。ところが、ロンドンに戻ったイングリッシュにボルテックス疑惑が向けられたことから、イングリッシュは濡れ衣を晴らそうと必死に駆け回る。スイス山中に舞台を移した首脳会談は刻一刻と近づいており、暗殺者はその時を狙っている。はたしてイングリッシュは真犯人を捕まえ、陰謀を阻止することができるのか……。

っと、スケールが大きいのか小さいのかわからないあらすじですが、ちょっと面白そうですね。次のページでは感想を書いてみたいと思います。

■率直な感想
前作を見ていなくても楽しめる内容です。いや、もっと言えば音が無くても楽しめると言っても過言ではありません。それだけアトキンソンのアクションと表情が面白く、ミスタービーンのころから何も衰えていないことがわかります。

基本的には「あっはっは」よりも「クスクス」の連続で、それが積み重なって「次のギャグが来るのを待ってる幸せな状態」が1時間40分続きます。その笑いの多くがくだらないことやパロディなのですが、映画のスケールでそれをやられると、現実を忘れて引き込まれてしまいますね。ストーリーは一応ありますが、対して真剣に見なくてもなんとかなる映画です。「気軽に何か見たいけれど、決まって無い」時にもうってつけでしょう。

何かをうったえる社会派映画では無いですし、深いストーリーがあるわけでもありませんが、考えさせられることはあります。それは「国籍が違えどなぜか共通して笑えるツボがある」ことの謎。自分はこの作品を見ながらそんな不思議について考えてしまいました。

綿密なストーリーを見たい人にはおすすめしませんが、笑いたい方、芸人が出るバライティとは違った笑いを堪能したい方には見て損は無い映画です。しかし「気休めの報酬」とはなんとも絶妙な日本語を使ったもんだ(笑)【でんすけ】