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映画 トゥルー・グリット 感想

映画「トゥルー・グリット」は2011年3月18日公開の映画 です。監督はジョエル・コーエン、イーサン・コーエン。 出演はジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、バリー・ペッパーなどです。 ジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を獲得した1969年の映画「勇気ある追跡」のリメイクとなる作品ですが果たしてその評価やいかに!? 今回は映画「トゥルー・グリット」について率直な感想を書いてみたいと思います。

「トゥルー・グリット」の原作は1969年に映画化された「勇気ある追跡」ですが、コーエン兄弟はリメイクではなくあくまでも一からシナリオ構成した新しい作品だと言っているようです。
第61回ベルリン国際映画祭ではオープニングを飾り、そして第83回アカデミー賞では、主要5部門を含む10部門にノミネートされながら無冠に終わったということが、逆に注目を集めてたこの作品。父親を殺された少女が二人の男とともに犯人を追う姿を描いた今作。まずは簡単なあらすじからたどってみましょう。

■あらすじ
14歳のマティ・ロスは責任感が強く信念の強い少女。彼女の父親が雪の降る夜、雇い人のトム・チェイニーに撃ち殺される。マティは知らせを受け遺体を引き取りにオクラホマ州境のフォートスミスへとやってきた。 一方、わずか2枚の金貨のためにマティの父を殺したチェイニーは、逃亡者となってインディアン領へ向かい、お尋ね者のネッド率いる悪党の仲間入りをすることになる。マティはフォートスミスで父親の形見の銃を譲り受けた。そして犯人に罪を償わせることを心に誓い、トゥルー・グリット(真の勇気)があると言われる大酒飲みの連邦保安官ルースター・コグバーンに犯人追跡を依頼した。 しかし彼女は最初は子供扱いされ、相手にもされなかったが、断られても諦めない執念と報酬に折れ、コグバーンは依頼を受けることにした。その後、別件でチェイニーを追ってフォートスミスへ来ていた若いテキサス・レンジャーのラビーフも加わり、共に犯人追跡の旅をすることになる。マティにとってこのような旅はもちろん初めてだ。しかも危険な領域に足を踏み入れることになるため、とても辛い経験だが、チェイニーを捕まえ、罪を償わせることだけが今の彼女の全てだった。そして遂に、3人にとってそれぞれの“真の勇気”が試される時が訪れる…。

■率直な感想
まずキャラクターの描き方がうまいです。それぞれの性格、立ち位置がしっかりしていて、個性もある。どのキャラに感情移入するかで面白さも変わりますが、それもキャラクターあってのこと。ここは監督の手腕が発揮されています。

ただ、ストーリーは賛否が分かれるところ。「西部劇」と言う設定は現代の日本人にはあまりピンと来ないのも確か。それならそれで「バックトゥザフューチャー3」の様にコミカルに、とことん濃い目に描いてくれればもうちょっと感情移入出来たのですが、今作はやや薄味。湿っぽさが無いのは良いとしても、これでは感動も少ないのでは無いかといった印象。 しかし、深く考えず見ればテンポもよく、コミカルな要素もあって結構面白い映画です。主役をはじめ、キャラクターにもかなり魅力があります。

一言で説明すれば、「しめっぽく無い痛快な復讐劇」と言ったところ。それを数ある映画の中から選ぶかは今の気分に聞いてみてください(なんだそりゃ)。【でんすけ】