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映画版 アフロ田中 感想

映画「アフロ田中」は2012年2月18日公開の映画です。監督は松居大悟。出演は、松田翔太、佐々木希、堤下敦、田中圭、遠藤要、駒木根隆介、原幹恵、美波、吹越満、辺見えみり、リリー・フランキーなどです。ビッグコミックスピリッツで連載している、のりつけ雅春の「アフロ田中」を映画化したということですが一体どんな映画になっているのでしょうか。今回は映画「アフロ田中」について率直な感想を書いてみたいと思います。

主人公は田中広、彼女いない歴24年。どれだけ年をとってもあまり成長しない、彼女いない歴と年齢が=イコールで繋がってしまうような男。そんな主人公・田中広が、彼女を作ろうと奮闘する様をコミカルに描いた異色ムービーということで、何だか笑わせてくれそうな感じがしますが評判はどうなっているのでしょうか。初めに簡単なあらすじを書いてみたいと思います。

■あらすじ
天然パーマでこの世に産まれ落ちた田中広。小さい頃からその強烈な天然パーマのおかげで理不尽なイジメを受け、不遇の少年時代を過ごさねばならなかった。それから成長し高校生となった田中は何も考えの無いまま、その場のノリで学校を中退する。その後、さらなる自由を求めて埼玉から上京する。肉体労働で毎日汗を流しながら、田中は24歳を迎えるが、いまだに彼女も出来ない寂しい生活を送っていた。そんな時、学生時代からつるんできた地元の仲間たちの1人、井上が、結婚するという知らせが届く。そして、田中は高校時代の約束を思い出し、真っ青になる。その約束とは“仲間5人のうち誰かが結婚する日には、その時の彼女を連れてくる”という内容だった。焦る田中の前に、隣に引っ越してきた加藤亜矢が現れる。

田中は亜矢のあまりの美しさに激しく心をときめかせたが、ふと我に帰り、あんなのどうこうできるはずないだろ、と瞬時に諦める。そしていろいろ考え、彼女がいないことを仲間たちに告白しようと決め、帰郷した田中。だが半年ぶりに再会した仲間たちは、それぞれ適度に生活に疲れながらも、身の丈にあった彼女をしっかり作っており、結局、田中は彼女がいる振りを続けざるをえなかった。東京に戻った田中がすることは、精力的に合コンに参加すること。しかし頭でっかちで、ことごとくズレている田中を女子が相手にするはずもなく…。合コンで出会ったユミとなんとかやっと連絡先を交換し、ホテルまで行くはめになるものの、やはり肝心なところでうまくいかない。

もはや悟りの境地まで達した田中は、すべてを諦めようとするが、そんな時、隣室から「ゴキブリが出た」と悲鳴が聞こえた。かわいく騒ぐ亜矢を助けたことがきっかけで、2人の仲はまさかまさかの急接近。煩悩を捨てようと一人戦う田中だが、亜矢の溢れる魅力の前に隠せない好意(と性欲)を抑えられない。そして遂に運命のクリスマスが訪れる。友達との約束が急遽なくなってしまったと言いながら「もしよろしければ、お食事でも」と頬を赤らめながら、健気に田中を誘う亜矢。一気に幸せの絶頂まで駆け上る田中をもう誰も止められない。まるで恋人同士のようにクリスマスデートを楽しむ田中と亜矢だったが、そこには大きな落とし穴が待ち受けていたのだ……。

■率直な感想
はっきり言って最初はナメていたのですが、見ると結構ツボでした。テンポも良く、小さな笑いが連続で起き、全編を通して楽しい映画です。キャストで注目すべきは松田翔太。彼は自分を捨てて笑いに走っています。彼の今までの役どころとは大分違うので、違和感を覚えた人もいるかもしれませんが、個人的には彼の印象が良くなりました。 原作に比べてえげつなさや汚さが減っているので、「みんなで見れるライトな作品」になっています。ここは評価の分かれるところですが、家族でも楽しめるので良いのでは無いでしょうか。原作ファンには微妙なところかもしれません。それにしても、セリフ回しが下手でも許される佐々木望って…。得だよなあ(爆)大作では無くありませんので過度に期待してはいけませんが、意外に楽しめる作品でした。【でんすけ】