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大河ドラマ 江 最初から最終回まで見た感想

江~姫たちの戦国~は2011年に放送されたNHK大河ドラマです。脚本は田渕久美子、音楽は吉俣良、 主演は上野樹里、向井理。2大将軍徳川秀忠の妻「お江」の幼少期、そして家光の親となるところまで描かれた長編作品です。今回は「女性」にスポットを当てた戦国もの。第一話から最終回まで一年を通して「江~姫たちの戦国~」を見た率直な感想を書いてみたいと思います。ネタバレもありますのでこれから見る方はご注意を。上野樹里が主演と言うことで期待した方、不安に思った方、それぞれの思いがあったことでしょう。自分的には「ちょっと厳しい内容」だったように思います。その理由は後で述べるとして、まずは簡単なあらすじから。

■あらすじ
浅井長政の三女として生まれた「江」は、幼いころから活発な女の子だった。父が死に、三姉妹で逃げ帰って来たのが伯父である織田信長のところ。江は幼いながらも信長の生きざま、考え方に強い関心を持つ。やがて少女は大人になる。信長亡きあと、天下は秀吉のものになっていた。江は最初の夫と離縁、二人目の夫、豊臣秀勝と安息の日々を過ごすが、それもつかの間、秀勝は戦で命を落としてしまう。そして3度目に嫁入りしたのが徳川秀忠であった。最初は相入れない二人であったが数々の困難を乗り越えやがて本物の夫婦となって行く。一方で義理の父、家康はその手中に天下をおさめるべく、様々な手に打って出ていた。否が応でも巻き込まれていく二人。はたして戦乱の世を乗り越えていけるのか…!?

長いので強引にまとめましたが、以上が簡単なあらすじです。続いて感想をざっと書いてみたいと思います。

■率直な感想
この江。なんと言っても主人公「江」のキャラ作りの爪の甘さが目立ってしまい、結局それが最後までひっかかってついてまわりました。それは後から書くとして、まずはストーリーから。

細かいエピソードでは感動する部分も多々ありました。最初の浅井長政の死に様、その後義理のちちとなる柴田勝家とのエピソード。さらに豊臣秀頼の凛とした姿や、家臣の石田光成、大野治長の忠誠心などなど、どれもかなり良い味を出していたように思います。さらに真田幸村の猛攻、徳川家康の策士ぶり、千利休の存在感。はっきり言って脇役たちの演技はかなりのものでした。しかし肝心の「江」の演技が幼いころからおばあちゃんになるまでほぼ同じ。それだけならまだ許せるのですが、なんと、ルックスが一年中ずっと同じww!!10歳にも満たないころから50歳過ぎまで同じとはどういうことだ!!同じ女主人公の大河でも、ヒット作「篤姫」ではかなり細かくメイクを変えていました。功名が辻もしかり。しかし今作の上野樹里はびっくりするほどの年齢と容姿をほったらかし…。いったいなぜそのようなことになったのか。おばあちゃんメイクに対するNGでも事務所から出たんだろうか。いろいろさぐってしまいそうになるほどの違和感がありました。セットもリアル作り、脇役が迫真の演技をする中で、大事なところだけが浮いてしまっている印象が最後まであったと言えます。あの世で浅井長政が泣いてるよ(爆)

時代劇の部分としては、信長→秀吉→家康のくだりは結構面白かったので、楽しめたとしたらその部分かな。江にまつわるホームドラマ要素はどれも無理やり感があり辛かった…。辛辣な史実をむりやりほのぼのにしてしまっては説得力がありません。DVDなどで今から見る人は信長、秀吉、家康とその家臣のやりとりを楽しみましょう。そこだけを見れはかなり秀逸ですし、名作の匂いもしたのですが…。あっ、それと音楽も素晴らしかった。さすが篤姫の吉俣良。サントラは買う価値ありです。それにしても秀忠…、最終回にしてまさかの浮気告白にはずっこけてしまいました。しまりの無い最後も「らしい」と言えばらしいですね(笑)【でんすけ】