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映画 ほしのふるまち 感想
映画「ほしのふるまち」は2011年4月2日公開の映画です。 監督は川野浩司。出演は中村蒼 、山下リオ、児玉絹世、柴田理恵、羽田美智子、トミーズ雅などです。「少年サンデー」で連載された原秀則の人気漫画の実写映画化ということですが果たしてその評価やいかに?! 今回はそんな気になる映画「ほしのふるまち」について率直な感想を書いてみたいと思います。
今作は富山県の高校を舞台に高校生たちの恋愛や将来への不安、希望を描いた青春ストーリーです。東京で挫折して転校してきた主人公が、富山県氷見市の美しい自然の風景と温かい人たちに囲まれながら将来の不安や自分の進む道を手探りで探しながら生きる姿を描いています。
人気漫画の実写映画ということで原作ファンの評価も気になりますが、まずは簡単なあらすじから書いてみたいと思います。
■あらすじ
堤恒太郎は東京の進学校に通っていたが、留年が決定してしまった。母親は周りの目ををとても気にする人だっので、恒太郎は遠い親戚が住んでいる富山県の氷見ヶ丘高校に転校することになった。 俺は一生、輝くことはないんだろう。と落ち込んでいたが、そんな彼を氷見市の冷たい潮風や、にぎやかな宮本家の家族たち、そして隣に住んでいる気の強そうな同級生、一ノ瀬渚が迎えてくれたのだった。渚の母はは看護師で、ひとりで家計を支えていたが、母親を手伝うために、頑張っていたハンドボール部を辞め、看護師になるという夢も諦めかけていた。
学校にも慣れてきて文化祭の季節がやってきた。恒太郎と渚はクラスの出し物でプラネタリウムを作ることになった。二人きりでプラネタリウムの星空を見ながら、恒太郎は思い出した。自分は星が好きで宇宙の本に夢中だったことを。そんな気持ちを思い出し、ある決意をする。一方、恒太郎のことが気になっている同じクラスの栗田美奈子は、ファッション誌の編集者になるために東京への進学を目指す。そんな中、宮本家の一人息子で渚の初恋の人、正樹は進学した東京での就職が思うようにいかず悩んでいた。恒太郎・渚・美奈子・正樹、それぞれ将来への不安を抱えながら、自分がどうしたら輝けるのか、それぞれの道を模索するのだった…。
■率直な感想
原作にあったシーンがかなりはしょられてるので、原作のファンは物足りなさを感じることも。とは言え、ほどよくまとめられてはいました。
富山県の風景は奇麗に描かれていて、その点が、結果的に一番のウリになってたのではないかと思います。おそらく「実際に見た風景よりも美しく映すことに」力をいれたのでは無いかな。さらにストーリーをからめることによって、思春期の年代にはその景色が何倍にも美しく見えたはず。
ストーリーの細かいところにはいくつか疑問点がありましたが、その辺は漫画に気を使いながら映画にまとめるため、仕方のないところでしょう。主人公の恒太郎もちょっと見ていてイライラするところもありましたが、思春期の複雑な心情をあらわしているとも受けとれます(やや無理矢理か)。
いろいろ書きましたが、強引にまとめると、「ストーリーはややありきたり。風景や音楽はとても奇麗」と言った感じでしょうか。
思春期のあまずっぱさについていけない「大人になったあなた」には、富山観光に行ったつもりで見るのもありかと思います(爆)【でんすけ】