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映画 神様のカルテ 感想
映画「神様のカルテ」は2011年8月27日公開の映画です。監督は深川栄洋。出演は、櫻井翔、宮崎あおい、要潤、吉瀬美智子、岡田義徳、原田泰造、西岡徳馬、池脇千鶴、加賀まりこ、柄本明などです。本屋大賞を受賞した夏川草介の原作を映画化した作品ですが、一体どんな作品になっているのでしょうか。今回は映画「神様のカルテ」について率直な感想を書いてみたいと思います。
映画「神様のカルテ」は本屋が最も売りたい本を選ぶ“本屋大賞”を受賞した夏川草介の同名のベストセラーを映画化した作品です。夏目漱石の熱烈な読者である内科胃の主人公、栗原一止は、末期がん患者と接していく中で何が本物の医療なのかと考え始め、地方病院で働くことに。そして一止にとっての本物の医療というものがわかり始めていくというストーリー。
主人公の栗原一止役に、桜井翔、妻のハル役に宮崎あおいなど話題の出演者にも注目が集まりそうですね。 「命の意義・命の輝き」というテーマを描いており、小説とはまた少し違った、映画ならではの温かい感じになっているのではないでしょうか。 病と闘いながら生きる事とは何か。幸せとは一体どんな事なのか。そんな事を考えさせられる作品だと思います。では、まず始めに簡単なあらすじから書いてみたいと思います。
■あらすじ
内科医師の栗原一止(いちと)はこの地方病院で働き始め、勤務5年目になる。医師不足であるにも関わらず、「24時間365日対応」の看板を掲げる本庄病院で激務をこなしていた。もちろん睡眠不足は当たり前だ。
家に帰れば、カメラマンをしている妻のハルや、アパートのちょっと変わった住人たちとの温かい暮らしがあったが、あまりの忙しさに、最初の結婚記念日も忘れてしまっていた…。
ある日、大学病院から見放された末期がん患者の安曇雪乃が本庄病院に来る。そして、一止は安曇と触れ合っていく中で、本当の医療とは何かを考え始める。 そんな時、一止に、大学病院に勤めないかという誘いがくる。迷いながらも、一止が出した答えとは…。
■率直な感想
全体を見るとテンポがすこし遅い感じがしました。感動する話にはなっているのですが、さまざまなサイドストーリーがテンポを悪くしている感じ。もっと感動する部分にスポットを当てても良かったのでは。時代背景もやや分かりづらかったかな。
栗原医師(櫻井翔)は、やつれた、地味で暗めの医師の役。覇気は無く、セリフもボソボソ。髪型も似合っているとは言いがたいおばちゃんパーマ。櫻井翔君のファンはあまりのイケメンじゃ無さに絶叫したのではないでしょうか。この点については、逆に彼の演技が良かった点じゃないかと思っています。ここまでイケメンオーラを消す事はなかなか出来るものでは無いので。賛否の分かれるポイントですが、自分は彼のこの変化能力は、これからの演技の幅につながるのではないかと思っています。この部分を脚本が生かしきれなかったのが残念かな。櫻井君の変人演技を活かす方向に行くか、思いっきり感動に向かうか。このどちらかに振り切ればよかったと思うのですが、本編はそれ以外の部分で盛り上がっていた印象がありましたので。ファンとしては櫻井君の新たな演技を楽しむ映画かな。あおいちゃんもいい感じでした。【でんすけ】