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映画 キミとボク 感想
映画「キミとボク」は2011年5月14日公開の映画です。
監督は窪田崇。出演は、中村蒼、坂本真綾、小林優斗、中村映里子、谷川昭一朗さんなどです。 やまがらしげと原作のFlashアニメーションを実写映画化したこの作品。青年とアメリカンショートヘアーの猫との出会いと別れが描いたストーリーになっていますが果たしてその評価やいかに?!今回は映画「キミとボク」について率直な感想を書いてみたいと思います。
今作はクリエイター、やまがらしげとの実体験をもとに制作されたWebFlashアニメーションを実写映画化したものです。漫画家を目指す青年役に中村蒼。猫の銀王号役には「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」の真希波など声優や歌手としても活躍している坂本真綾が担当しています。また銀王号の声だけではなく、作品中の主題曲や主題歌も歌っているのでそこも、注目したいところです。まずは簡単なあらすじから書いてみたいと思います。
■あらすじ
漫画家を目指す青年が、アメリカンショートヘアーの猫・銀王号と出会ったのは七夕の日だった。次第に心を通わせて友達になり、家族になっていく……。ふたりはいつも一緒。楽しい時も、苦しい時もどんな時も一緒だった。出会いから別れまでの大切な10年間をここに綴る。
■率直な感想
派手な展開は少なく、泣ける映画といった印象。その悲しさもダイレクトに届く海のような青さではなく、淡い水色で泣かす感じとでも言えるでしょうか。
中村蒼は線が細く、幼さが残る顔ではありますが、芯の強さを持っていて好印象。その線の細さが不安定な青年役をうまく描いていました。これからどう成長していくか楽しみな俳優です。
猫の銀王号はなかなかのかわいらしさで、中村蒼とともに女性の心をつかんでくれる存在。銀王号のかわいらしさがこの映画の胆とも言えるので、その点では成功しているでしょう。坂本真綾もしっかり役どころをつかんで演技していました。
展開はスピーディーで良いのですが、なにぶん上映時間が短いので、大作のにおいがまったくしません。テレビドラマに近い小作品と言った印象で、わざわざ見る魅力にとぼしいのが残念なところ。悪くはないので、「中村蒼のファン」、そして「なんとなく一時間ぼーっとしながら心を温めたい人」におすすめです。【でんすけ】