menu
  • Top >
  • 映画 >
  • 映画 マイティ・ソー 感想

映画 マイティ・ソー 感想

映画「マイティ・ソー」は2011年7月2日公開の映画です。監督はケネス・ブラナー。出演は、クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ナタリー・ポートマン、浅野忠信、アンソニー・ホプキンスなどです。

1962年に発表され、約50年もの間、親しまれているアメリカン・コミックス「マイティ・ソー」の実写映画化ですが果たしてその評価やいかに?! 今回は映画「マイティ・ソー」について率直な感想を書いてみたいと思います。 映画「マイティ・ソー」はアメリカン・コミックス「マイティ・ソー」の実写版です。自信過剰なヒーローが、縦横無尽に飛び回るアクション・エンターテインメント作品になっています。しかし、ただのアクションだけかと思いきや、親子の愛憎も感じられるようなストーリーなので、アクションと併せて見どころの一つだと言えるでしょう。

オーストラリア出身のクリス・ヘムズワースが主人公のソーを演じており、彼の鍛え上げられた見事な肉体と王子らしい紳士な物腰は女性客の心を鷲掴みににすることでしょう。さらに、日本人俳優・浅野忠信がソーの腹心の部下・ホーガン役で出演していて、これも気になりますね。では、まずは簡単なあらすじから辿ってみたいと思います。

■あらすじ
ソーは神の世界アスガルドの王オーディンの息子だ。選ばれた者しか持つことのできない伝説の武器“ムジョルニア”を手に、最強の戦士としてその力を誇っていた。しかし、強すぎるあまりその身勝手さから、氷の巨人の世界へ身勝手に攻め込み、アスガルドを戦乱の危機に陥れてしまった。オーディンはその行為に激怒し、ソーの力とムジョルニアを奪い、地球へと追放した。

見知らぬ地球の荒野で目覚めたソーは、天文学者ジェーンたちの乗った車に追突される。ジェーンたちはソーを病院へ連れていくが、ソーはそこでも暴れ出す始末。慣れないながら人間生活を送るが、ジェーンと出会うことによって人間の痛みや弱さを知り、しだいに彼女に心を奪われていくのだった。一方そのころ神の世界では、征服を狙い、陰謀を企てる、邪神ロキがアスガルドがいた。

ホーガン、ヴォルスタッグ、ファンドラルの三銃士は、国家の危機をソーに伝えるため地球へやってくる。彼らはかつてソーの護衛であった。しかしロキは、ソーに向けて、破壊者デストロイヤーというマシンを放っていた。そして、さらにジェーンにまで危機が迫っていた。果たしてソーは力を取戻すことが出来るのだろうか?そして地球と神の世界を救えるのだろうか?

■率直な感想
おそらく今作の大きな目標であった「大迫力のアクションとSFX」を描くことは達成されていると思いました。
アクション映画として原作の迫力を殺すことなく存分に生かし、アレンジも加えられて描かれるストーリーは最後まで飽きのこないエンターテイメントとして機能していました。
最近の「開き直ったような単純なエンターテイメント作品」の系譜のひとつに位置するのは確かですが、総じてレベルが高かったように思います。

ストーリーはやや単純でありました。元がアメコミであり、加えられた設定や説明の無い部分も含めて違和感はありましたが、迫力を中心に描くにはこれくらいは許容範囲だと思います。男性的に描かれるその世界観はちょっと女性にはついていけない部分もあるかもしれません。自分は楽しむことができました。大名作ではありませんが、特に裏切られることも無い映画でしょう。

浅野忠信はやや影が薄い印象。でも違和感が無かったのはそれだけ映画になじんでいたからでしょう。「アメリカ映画でもうく事の無い演技」地味な能力だけど評価されてもいいのかもしれません。ちなみに彼の祖父はアメリカ人とのことです(会ったことは無いらしい)。【井出】