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映画 SP -革命篇- 感想
映画「SP 革命篇」は2011年3月12日公開の邦画です。 監督は波多野貴文 。出演は岡田准一、香川照之、真木よう子、松尾諭などです。
前作の「野望編」を経て作られた今作。テレビドラマから張り巡らされてきた伏線がつながって、驚がくの真相が明かされるとのこと。 気になっていたあの場面も解明されるのでしょうか。 今回は「SP 革命篇」について率直な感想を書いてみたいと思います 。
SPシリーズはテレビドラマが異例の視聴率を記録し、映画も大ヒットを記録している言わずと知れた人気シリーズ。「SP 革命篇」では、官房長官を狙ったテロから2か月後、主人公たちSPたちが、混乱する国会議事堂で巨大な陰謀とぶつかり合う姿をアクションと圧倒的なスケールで描いた作品とのこと。まずは映画の簡単なあらすじから書いてみたいと思います。
■あらすじ
官房長官を襲ったテロ事件から2ヶ月。数々の死闘を繰り広げた警視庁警護課第四係のメンバーたちは、一転して通常任務に就いていた。そんな一見何事もない日常の中、井上は尾形への募る不信感に一人悩んでいたのだった。一方、与党幹事長の伊達やキャリア官僚らと接触が疑われる尾形の動きを探ろうと、公安の田中も調査を進めはじめる。ほぼ 同時期、井上は尾形から国会の警備を命じられた。
そして第四係、伊達、新第四係のメンバー、そして謎のテロリストが国会に集まる中、内閣不信任案の採決が行われようとしていた。 そんな中ついに尾形が動き出し、国会議事堂に銃声が響く…。もつれ合う関係性。第四係のメンバーたち、井上、緒方はいったいどうなってしまうのか。衝撃とともに真実を知ることに…!
■率直な感想
まず最初思ったこと。かなり展開が早いです。今作だけでも楽しめると言えば楽しめますが、予備知識がなければ物語を追うのに精いっぱいになるので、あらかじめ前作などを見ておくことをすすめします。
128分と長めの上映時間ですが、それを感じられないくらいテンポ良く物語が進みます。 緊張感があるので、非現実を味わうには良いかも。展開や描写は海外ドラマを参考にしていると思われます。海外ドラマは設定も部隊もアメリカやヨーロッパが多いので、こういった日本が舞台のものの方がなじめる人も多いのかも。その点では、「海外ドラは見たいけれど、ちょっと入りづらい」と言う人にぴったりかも。
「海外ドラマに似た雰囲気を国内ドラマで味えるドラマ」と言う位置づけにこのSPは当たるのでは無いでしょうか。主演の岡田准一は今作でも緊張感のある演技を披露していますが、注目すべきは堤真一。怪しさ、優しさ、そして存在感すべてを演じきっていたように見えました。二人のからみを見て、岡田准一は俳優として、将来的に堤真一を目指しているようにも見えたり見えなかったり。脇役としては松尾諭が緊張感だらけの映画の良いスパイスに。
懸念が残った点も一つ。映画の前情報として「真相がすべて明らかになる」ようなフリがありましたが、実際には続編があるような、謎めいた終わり方です。うーん、ちょっとだまされた感も。最もサスペンスとして、謎を残して終わる終わり方は悪いとは思いませんので、過剰な売り文句が良くないだけとも言えます。
岡田君、個人的には木更津キャッツアイのぶっさんが一番のはまり役でした。彼の今の俳優キャリアのきっかけとも言えます。またやってくれないかな。きっとあの世界のファンが多いはず。SPと同時にレギュラー作として復活を希望します。【でんすけ】