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映画 スマグラー 感想

映画「スマグラー おまえの未来を運べ」は2011年10月22日曜日公開の映画です。監督は石井克人。 出演は、妻夫木聡、永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信、小日向文世、高嶋政宏、我修院達也、阿部力などです。「闇金ウシジマくん」などで話題となったた真鍋昌平の初期の作品を映画化したこの作品。一体どのような作品になっているのでしょうか。今回は映画「スマグラー おまえの未来を運べ」について率直な感想を書いてみたいと思います。

映画「スマグラー おまえの未来を運べ」は「闇金ウシジマくん」で2011年小学館漫画賞を受賞した真鍋昌平の、初期の名作を映画化したものです。多額の借金を背負わされたフリーターの砧涼介が、秘密の運送屋=スマグラーの一員として働くというストーリー。主人公の砧涼介を演じるのは、『悪人』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し話題となった妻夫木聡。そして永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信、小日向文世、高嶋政宏、我修院達也、阿部力など、個性的な共演者が演じるアクの強いキャラクターにも注目したいところです。

この話題の作品「スマグラー おまえの未来を運べ」ですが一体どんな評価になっているのでしょうか。まずは簡単なあらすじからたどってみましょう。

■あらすじ
砧涼介は25歳フリーター。役者を目指していたがその夢に挫折した。そしてパチスロ店でつまらない儲け話に乗って大失敗、多額の借金を背負うことになる。砧は借金返済のために、裏社会の便利屋、山岡の紹介で秘密の運送屋=スマグラーの仕事をすることになる。運送の仕事を仕切るジョー、そしてジジイとともに初めての仕事にかかった砧は驚いた。依頼された荷物はなんと、田沼組組長の死体だった。スマグラーの仕事は危険な荷物の運搬と処理だ。高額報酬の理由はそこにあるのだから。一方、組長を失った田沼組の幹部、西尾、河島らが動き出す中、亡き組長の若妻、田沼ちはるは、その様子を冷ややかな目で見つめていた。

いつしかチャイニーズマフィア最強にして伝説の殺し屋二人組、背骨と内臓の名前が挙がり、やがて砧たちのもとに新たな依頼が舞い込む。それは絶対に失敗の許されない想像を絶する代物だったが、砧のその人のよさが災いして、人生最悪の失敗をしてしまう。もはや死を覚悟するしかないのか…絶体絶命の大ピンチの中、これまで真剣に生きることを放棄してきた彼が、初めて自分での意思で決意し、一世一代の賭けに打って出る。果たして砧の運命は…。

■率直な感想
これは賛否両論ありそうな映画だなあ。真面目に見るとちょっとつっこみどころ満載でおいて行かれていく感がありますが、力を抜いて見るとテンポも良く飽きのこない映画。昔「鮫肌男と桃尻女」と言う映画がありましたが(我修院達也の出世作でも有名。今回も出演しています)それにも近い質感。次から次へと出る「イカレタやつら」織りなすドタバタサスペンス。最初に難を言うと、笑って見ていいのか、真剣に見ていいのか、見方に迷ってしまうことかな。コミカルに行くのかと思ったら結構残虐。人によっては嫌悪感をいだく描写もありなので中です。

一方で良かった点はやはりキャラの濃さでしょう。安藤政信はキレキレ、高嶋政宏は振り切り。…となんだか一時期一世を風靡した俳優達が2011年になって一斉に開き直ったような、そんなはじけっぷり。個性派俳優、我修院達也を置いて行くほどの濃いキャラ達は見ていて爽快にさえなるでしょう。漫画を見ているような展開が好きな人にはおすすめ。一方、練り上げられたストーリーを楽しみたい人や、残酷な描写が嫌いな人にはおすすめしません。自分は楽しく見れました。【でんすけ】