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映画 タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 感想

映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」は2011年12月1日公開の映画です。 監督はスティーヴン・スピルバーグ。出演はジェイミー・ベル 、アンディ・サーキス、ダニエル・クレイグ、サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、トニー・カラン、トビー・ジョーンズ などです。ベルギーの人気コミック『タンタンの冒険』を映画化した作品ですが、果たしてどんな作品になっているのでしょうか。今回は映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」について率直な感想を書いてみたいと思います。

本作は全世界ベストセラー、ベルギー生まれの人気のエルジェ原作のコミック『タイタンの冒険』をもとに「インディ・ジョーンズ」シリーズを手がけた、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したものです。

タンタンは世界中を飛び回り、スリルと興奮に満ちた冒険を最高に面白い記事にまとめ上げる少年記者。相棒の勇敢な白いフォックステリアのスノーウィと共に400年前に消えた帆船“ユニコーン号”の財宝の謎を巡るタンタンの活躍が描かれてます。スティーヴン・スピルバーグ監督は、29年前から映画化を願い続けていたそうで、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンと組み、世界最高のVFX工房WETAにてフルデジタルCGを駆使し、原作コミックの世界観とタンタンのイメージを壊すことなく、映像化に成功したと言っており、かなり期待できそうな作品です。一体どのように評価されているのか気になりますね。まずは初めに簡単なあらすじからたどってみましょう。

■あらすじ
タンタンは、世界中を飛び回り、スリルと興奮に満ちた冒険を最高に面白い記事にする少年レポーター。ニッカボッカとクルっとはねた前髪がトレードマーク。タンタンの相棒は勇敢な白いフォックステリアのスノーウィだ。ある日、タンタンはガラスケースに陳列されていた帆船の模型に魅了され購入する。だがその直後から、彼は正体不明の男たちに追いかけられることになる。

その模型は、17世紀に海上で忽然と消えたといわれる伝説の“ユニコーン号”だったのだ。謎に気がついたタンタンが調べると、模型のマストに、暗号が記された羊皮紙の巻物を発見。その暗号が、ユニコーン号の財宝のありかを示しているというのだ。船の模型は3つ。巻物が3つそろって初めて暗号が完成する。財宝を狙う者たちの驚くべき正体とは…。迫り来る危険と闘いながら、今、タンタンの冒険が始まる。

■率直な感想
実写ともアニメとは一味違うCG作品。CG自体の出来が良いので、その点では違和感無く、ダイナミックな冒険活劇を楽しむことが出来ました。主人公のキャラとユニークな船長はいかにもアメリカンなキャラで評価の分かれるところです。

日本のアニメや映画は、エンターテイメント性とは別に心情の変化だったり、影のあるキャラ設定を大事にしたりしますが、アメリカ作品は必ずしもそうではありません。正義と悪と、そしてダイナミックな喜怒哀楽でおりなすエンターテイメント。この「タンタン」もそんな要素がたっぷりつまっており、深みと言う点ではイマイチな気がします。

ストーリーも練られているわけでは無く、インディージョーンズように次から次へと襲いかかる試練をクリアしていく様な内容ですのでここも賛否が分かれるところ。自分はそのようなアメリカ的エンターテイメントが嫌いではないので、アトラクション的に楽しめました。当然のことながら芸術的作品では無く、子供から大人まで楽しめるジェットコースター的な作品と言って良いでしょう。

しかしよく考えればインディージョーンズも、グーニーズも、スターウォーズも、実にアメリカ的エンターテイメント作品。深さと言う意味では足りなかったはずですが、当時はそれをカバーするほどのインパクトがあったのでしょうね。現代では作品が多すぎて、ハードル自体がとても上がってしまっている気がします。そう言う意味では難しい時代に突入したと言えるでしょうね。ちょっと横道、失礼おば。この「タンタン」もそんな時代に生まれた真っ向勝負の直球ストレート。受け止める方の構えもストレートだと、より楽しめるのでは無いでしょうか。【でんすけ】