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映画 ザ・ライト-エクソシストの真実 感想

映画「ザ・ライト ~エクソシストの真実~」は2011年4月9日公開の映画です。
監督はミカエル・ハフストローム。出演は、アンソニー・ホプキンス、コリン・オドナヒュー、アリシー・ブラガ、シアラン・ハインズ、トビー・ジョーンズなど。バチカン公認の正式な職業であるエクソシストの全貌を描く問題作。今も行われている儀式とエクソシストの全貌が描かれているという、かなり気になる作品。今回はそんな「ザ・ライト」について率直な感想を書いてみたいと思います。

「エクソシスト」とは、バチカン公認の正式な職業とのこと。バチカンにはエクソシストを、育てるための養成講座があって、そこで学んだ者が悪魔祓いの儀式を遂行することができるのだそうです。しかもこれが中世ではなく、21世紀の話だというのです。

映画の中だけの話に思えますが、実際にイタリアでは、エクソシスト不足なんていうことも起こり、募集した時期もあったというので、ちょっと驚きですね。

「私達が普通に生活している間にも海の向こうの人々達が、想像も超える何かと戦おうとしている。その実態を世界中に知らしめるかのように出された」と言うのがウリ文句。今まで決して描かれることのなかった普通の青年がエクソシストになるまでの過程や、現在もなお続いている儀式とエクソシストの全てが描かれているとのことです。なんだかコンセプトからしてちょっと興味を持ってしまいすがはたしてその内容は?まずは映画の簡単なあらすじを書いてみたいと思います。

■あらすじ
アメリカの神学生マイケルは、信仰を見失い、卒業を目前にして、司祭になる道を捨てようとしていた。しかし彼は恩師に引き止められバチカンのエクソシスト養成講座を受けるためにローマに行った。そこでマイケルは、ルーカス神父の悪魔祓いを手伝うことになる。彼は異端だが「一流のエクソシスト」と讃えられている。そんなある日、マイケルは16歳の少女の儀式に立ち会う。彼は悪魔の存在を疑っていたが、その先に待ち受けていたのは、そんな疑いなど完璧に覆されるような数々の信じられない出来事だった…。

■率直な感想
最初はちょっとホラーでハードな内容を想像していたのですが、ちょっと違いました。正直あまり怖くは無い。説明や描写は丁寧ではありますが、日本人にとってはリアリティがそこまで持てないのかもしれません。
アンソニー・ホプキンスの熱演は光りますが、それも見る人を物語にどっぷり入り込ませるにはいたってない印象。一番のウリが「史実を元にしている」と言う部分でしょうが、いかんせん未確定部分を抽象的に描いているので「これが史実とは驚きだ!」っとはなりません。まあ内容が内容だけに「史実です」と確定させるような描き方をすると、バチカンに怒られそうですけどね(爆)

ちょっと厳しめに書きましたが、一方で「ひやかしのホラー映画」では無く、真面目に描いている所は好感が持てたかな。「ホラーエンターテイメント」を楽しむために見るのでは無く、「エクソシストと言う職業」に興味を持った方にはそのさわりとして見るのは良い作品かなと思いました。

まったく関係ないのですが、「日本のイタコ」をテーマにした映画、だれか作ってくれませんかねえ…。【でんすけ】