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映画 津軽百年食堂 感想

映画「津軽百年食堂」は2011年4月2日公開の映画です。監督は大森一樹。出演は藤森慎吾、中田敦彦、福田沙紀、大杉漣、かとうかず子、野村宏伸など。森沢明夫の人気小説「津軽百年食堂」が、芸人のオリエンタルラジオを主演にして映画化するということですが、果たしてその評価やいかに?! 今回は映画「津軽百年食堂」について率直な感想を書いてみたいと思います。

本作は青森県弘前に続く伝統ある蕎麦屋が舞台。伝統から逃げ、東京で暮らす若者が故郷への複雑な思いを捨て切れない心の成長を描いた青春ストーリーです。そして、お笑い芸人のオリエンタルラジオ、映画初主演作品となっています。自分のふるさとを離れて住んでいる人に訴えかける内容。まずは簡単なあらすじから書いてみたいと思います。

■あらすじ
舞台は明治42年、青森県弘前。大森賢治は、津軽蕎麦屋台を営んでいた。ここの評判は鰯の焼き干しを使った出汁だ。焼き干しの鰯は戦争で夫を失ったトヨが幼い娘フキと一緒に、青森から仕入れるもを使っていた。賢治はトヨに淡い恋心を抱いていたため、いつか2人で店を持ちたいと思っていた…。
そして時代は現代の東京。バルーンアートを仕事に生活している大森陽一とカメラマンの筒井七海が結婚式会場で出会う。その時、陽一はうっかり七海の照明器具を壊してしまった。そして弁償する代わりに七海とルームシェアすることになったのだ。偶然だが、2人とも青森県弘前の出身で、陽一の実家は弘前に100年続く「大森食堂」だった。陽一は四代目で、中学生の頃から父に蕎麦作りを教わってきたが、父との確執から家を飛び出して東京で暮らしていた。しかし本当は、ふるさとに対する思いと自分の将来に対する不安でいっぱいだった。そんな時、父の哲夫が交通事故で入院したという知らせが陽一のもとに届き、少しの間帰るこを決める。同じ頃、七海の師匠の浅尾が仕事中に倒れ、病院に運ばれる。見舞いに訪れた七海は、浅尾と妻の強い絆を目にしてショックを受ける。なぜなら、七海にとって浅尾は、師匠であり同時に恋人でもあったからだ。

一方、父と大喧嘩をし飛び出して以来、久しぶりにふるさとを訪れた陽一は、店を訪れた同級生たちとのやりとりがとても心地良いと思った。そこへ、七海が突然帰省してくる。陽一と再会した七海は、今は亡き父の思い出を語り、失恋を受け入れ、自分と向き合い見つめ直す。陽一は、そんな七海を優しく受け止めた。しかし陽一は、津軽蕎麦のことで再び父と喧嘩になる。そして東京に戻ろうとした時に、祖母のフキが亡くなり、状況が一変してしまう。祖母は賢治の津軽蕎麦と大森食堂が大好きだった。そんな思いを知っていた陽一は、祖母フキが楽しみにしていたさくらまつりに出店することを決意する。明治の賢治と現代の陽一。満開の桜の下でそれぞれに小さな奇跡は起ころうとしていた…。

■率直な感想
全体的な印象としては、心あったまるヒューマンストーリーといった感じ。テーマ、展開に目新しさはないので、映画としてもこれといって特徴を感じられないのが難点。エピソードも古臭さがぬぐえず、人によっては手法のノスタルジックさに胸がジーンとしてしまうかも。

弘前の描き方は悪くなく、むしろ行ったことのない人には魅力的な場所として描かれています。桜も美しく、そういった意味では見どころもあるかとおもいます。

心温まるストーリーではありますが、いかんせんウリが弘前の美しさと、温まるストーリーだけではなんとも地味な印象もあり…。 ファンからしたらオリラジの主演が魅力なのかな。ここは偏見なしで見ると悪くなかった。20世紀少年でのチョイ役から大分進化しました(笑)津軽弁は聞き取りづらかったのですが藤森君の声はとても通っていて聴きやすかったです。【でんすけ】