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アニメ Angel Beats! 感想
「Angel Beats!」のアニメは2010年4月から6月まで放送されていました。Key、アニプレックス、電撃G's magazine、そしてP.A. Worksの共同プロジェクトで、完成度の高さと内容の濃さから当時話題になりました。
■主なあらすじ
気が付けば、そこは死後の世界でした。少年・音無は記憶生前の記憶をなくし天上学園に降り立ちました。理不尽な死を経験した上に、青春時代をまともに遅れなかった未練あるものが集まるこの世界では、世界に抗わず学校生活に溶け込むと転生すると言われていました。そんな死ぬことのない世界で神に抗がっていたのが、少女・ゆりをリーダーとする「死んだ世界戦線」のメンバーたちです。彼らは秩序を守ろうとする「天使」と戦い続けていました。けれど徐々に世界の法則に違和感を覚え……
■ぶったぎり感想
始まりはシビアなギャグものかと思いました。いきなり主人公が殺されるし、何事もなかったかのように生き返るし、勢いだけで進めているように見えました。けれどキャラクターがそれぞれにつらい生前の未練や後悔を抱えながら死後の世界で生きていました。生きている自分が彼らのように全力になれていないという事実に落胆するほどでした。どう繕っても理不尽な死を迎えてしまったことには変わりないのに、戦線のメンバー同士が認め合い、癒しあって成仏していく姿は涙を誘います。
そんなAngel Beats!のテーマは
「時に理不尽でも 尊いもの、それが人生(公式サイトより抜粋)」
驚くのはこんな重たいテーマの中にも笑いや感動があふれていることです。暗い気持ちになるというよりもキャラクターたちの叫びが心の底にずっしりと落ち、後悔のないように生きようという思いが強くなりました。
ストーリー構成について意見があるとすれば、各キャラクターの生前のエピソードが前半に少ないことです。前半はギャグ色が強く、それがはまらない人は途中で疲れてしまいます。けれど後半はテンポ、テンションともに大きく変わります。最後まで見れば感涙すること必至です。【あんず】