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アニメ「Another」 個人的感想

「Another」は、綾辻行人による日本のホラー・ミステリー・サスペンス小説のアニメ化作品です。単行本上下巻発売され、最近では角川スニーカー文庫版のイラストを「涼宮ハルヒ」シリーズや「灼眼のシャナ」シリーズで有名な「いとうのいぢ」さんが担当しています。 2012年8月には実写映画化もされました。まずはざっとあらすじに触れてみましょう。

●主なあらすじ
家庭の事情や病気療養のため、母の実家に身を寄せた榊原恒一は、引っ越して来て早々気胸を患い入院してしまいました。そのため1か月遅れで夜見山北中学校3年3組に転入しましたが、教室の中は妙な雰囲気に包まれていました。その教室でふと彼の目にとまったのは左目に眼帯をした美少女・見崎鳴でした。鳴は入院中に病院で出会った女の子にそっくりで、話しかけてはみるものの、反応がなく、親しくしてくれる他のクラスメイトには「いないものの相手をするのはよせ」と言われてしまいます。さらにはそんな鳴にまで「気を付けた方がいいよ」と謎の忠告を受けます…。

一方、夜見山北中学校3年3組ではとある現象が問題になっていました。その現象の「ある年」にはクラスの中に死者が紛れ込み、クラスの人数が増えるのです。そしてクラスの関係者が毎月死亡していきます。恒一や鳴、クラスの人たちはその現象を止めるため策を尽くしますが……

●ぶっちゃけ感想
小説版のAnotherもぞっとするものがありますが、アニメは視覚的に訴えるものが大きいので衝撃は大きかったです。キャラクターの死亡シーンはある程度隠しているにしても、ぶっちゃけ目を覆いたくなるほど残酷でした。夜に一人で見るのはちょっと心臓に悪いです。しかしホラー・ミステリー・サスペンスと称されるだけのことはあり、誰が死者なのか推理しながら見るとAnotherの世界にどんどん引き込まれていく自分がいました。少々説明や展開がくどいと感じるシーンもありますが、それがじわじわ迫ってくる恐怖を引き立たせてくれていました。途中で飽きてしまう可能性は否定できませんが、急展開の多いアニメなので気を抜かずに見ることをお勧めします。【あんず】