menu

ブラック★ロックシューター 感想

ブラック★ロックシューターとはイラストレーターによってデザインされたキャラクターを元にした曲のことです。初音ミクの楽曲が非常に有名で、そこから火が付き2010年にはOVA化、2012年2月から3月までノイタミナ枠などでテレビアニメ化されました。OVAとアニメには相互性はなく、まったく別の作品として発表されています。今回はテレビアニメの方に焦点を当てみたいと思います。

■主なあらすじ
中学生の黒衣マトはあったらしいクラスで「小鳥遊」という苗字を見つけ興味を持ち、絵本好きという共通点から小鳥遊ヨミと親しくなります。しかし、ヨミはなかなかマトに心を開こうとはしませんでした。その原因は、幼馴染出灰カガリの歪んだ愛情と異常な監視と束縛を受けている事でした。 そんな日々が続いていく中、もう一つの裏の世界では自分たちの心の痛みを代りに受けてくれる人たちがいて……

■ぶったぎり感想
現実世界と具現化した精神世界に画面が何度も転換されます。バトルが繰り広げられているのが違う次元だとわかるのは割と早いのですが、物語の全体像が見えるまでは裏の世界がどう繋がっていくのかということがいい意味で気になる展開でした。なぜ心に受けた傷だけは外傷がないのか、そんな新しい発想がとても興味深かったです。ただ少々設定が複雑すぎたように思います。この物語は確かに絡まったものが後半にほどけていく、というのが根本にあっていいと思うのですが、裏の世界の物語が動き出すのが想像以上に遅かったため、クライマックスの余韻なくアニメが終わってしまったような感じでした。

OVAの方は短編のような感じになっていますが、アニメよりもすっきりとしたわかりやすいストーリーになっ ているので、ブラック★ロックシューターを特に贔屓にしていない人は先にOVAを見てみるといいかもしれません。【あんず】