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神様のメモ帳 感想

「神様のメモ帳」通称「神メモ」。謎めいた物語とテンポの良い展開で人気のアニメです。ライトノベル、アニメと様々なメディアで展開されていますが、今回は「神メモ」のアニメについて書いてみました。

■ぶったぎり感想
「神様のメモ帳」通称「神メモ」は電撃文庫より2007年1月から刊行されている杉井光先生のライトノベルです。アニメは第1話を杉井先生が書き下ろした原案を基にしたオリジナルエピソードを60分枠でスペシャル番組として放送されました。

主人公は普通の高校生・藤島鳴海。引っ越してきたばかりのナルミが道に迷ってホテル街を歩いていると、窓から女の子が飛び降りてきます。その後様々な出会いが…。その事件を解決しようとしていたNEET探偵事務所の兄貴的存在・テツこと一宮 哲雄、見た目小学生のミニタリーオタク・少佐こと向井均、ホスト風美少年・ヒロこと桑原 宏明と出会います。そしてニート探偵アリスと対面します。

アリスは部屋から一歩も動くことなく、世界中を検索し、真実を見つけ出すことができる少女。ナルミはそんなアリスの助手となって、ドラッグや暴力団といった現実的・都市的な脅威に巻き込まれていき……

ストーリーの面白さは原作が保証してくれるので、問題ありません。絵もとてもきれいで、声優も魅力的な人たちばかりですから見ない手はありません。しかし最終回を意識してか、時系列が原作とかなり変わっているので、なぜナルミが平坂組の四代目と兄弟の杯を交わすことができたのか、など納得のいかない部分が多くあるのも事実です。ただ、原作の再現率は高いので、時系列を気にしない人なら原作ファンも十分楽しめる内容になっています。

神メモの最も面白いところは、なんといってもニートをキーにしているところです。普通の人の考えるニートと神メモの描くニートは全く違います。ニートを生き様と称し、自分が自分であることに強い意志を持つ。基本的に抽象的な表現が多いのですが、なんとなく共感できる部分が心地よい物語です。【あんず】