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トリコ 感想
「トリコ」とは現在週刊少年ジャンプにて連載されている人気漫画。「世紀末リーダー伝たけし!」でも有名な島袋光年が著者であり、2008年から連載を開始。「美食と戦い」と言う独自のテーマで、単行本売上累積1000万部を超える大ヒット漫画となりました。また、アニメ化もされており、大人から子供まで高い人気を見せています。今回はそんなトリコについて、超個人的感想を書いてみたいと思います。(キャラレビューはこちら)
ジャンプ史上の中でも異彩を放つ人気マンガ「トリコ」。
全体を通して「古き良き少年漫画と、近年のギャグ混じりの格闘漫画をバランスよく取り入れている」印象がありました。
トリコが描く世界は「美食」が世界的にもてはやされる「グルメ時代」という設定となっており、作者が描く独自の魅力的な食材が数多く出てきます。たとえば一滴の果汁をたらせばプール全体をも芳醇なジュースに変えてしまうほどの果物の王様「虹の実」や、たった一粒でも強い火力で炒れば100人分のポップコーンになるという「BBコーン」。そして標高2万メートルの天空の野菜畑「ベジタブルスカイ」に存在するという野菜の王様「オゾン草」など。
「一口食べれば地上の野菜が全て賞味期限切れに感じるほどの瑞々しさと新鮮な旨みが味わえる」など、食材の設定にもかなり凝っています。目で見ても魅力的な食材(どれもとってもおいしそう!)がこれでもかというくらい出てくるだけに、夜中に読むとおなかが減ってしまうこともしばしば。
キャラ設定も他の漫画と一味違います。作中のグルメ時代では食材こそがすべてであり、過酷な環境をものともせずに調達してくる者達が「美食屋」と呼ばれ、そしてその美食屋のなかでもカリスマ的存在の「美食四天王」の中の一人、それが主人公のトリコです。※少年漫画は本当に四天王と言う設定が好きですねww
トリコは自らの手をフォークやナイフに見立てて技を繰り出し、獰猛な猛獣をも素手で倒していきます。そして彼の最大の必殺技が「釘パンチ」といわれる、同時に何発ものパンチを叩き込んで威力を増大させるという技。な、なんと地味な名前!!(笑)
そんなトリコは後にパートナーとなる「ホテルグルメ」シェフの「小松」と一緒に多くの食材調達の冒険に繰り出していきます。その中で他のグルメ四天王や多くの仲間に出合い、世界の食材を牛耳ろうと企む「美食會」との対決が描かれるのですが、その中心にあるのはすべての食材の頂点にたつという幻の食材「GOD」。それをめぐって繰り出される戦闘の数々が見所です。
トリコが最初週刊少年ジャンプで連載され始めた時、はじめはその異色ぶりに驚いた人も多いかと思います。ここまで練られた「美食」に関する設定はジャンプ紙上においてもかなり衝撃的なものであり、正直かなり低年齢層にむけた作品のようにも感じられました。違う言い方をすれば、非常に夢のある少年漫画であり、現実的な世界観の作品が多い昨今において「ここまでストレートに夢のある漫画」は評価が二分されるのではないかと感じていました。しかしトリコと小松が魅力的な食材を追い求めて僻地へ飛び込み、その過程で魅力的な仲間と出会ってから物語は少しづつ深いものになって行きます。時にはおなかいっぱい笑い、時には凶暴な猛獣や大自然の厳しさに直面し、それらの経験を積み重ねて危機を克服していくその姿は大人でも素直にワクワクさせられるものがありました。
いたずらに食材を狩っていくのではなく、食材に敬意と感謝を示すトリコのやさしい性格も人気の秘訣なのではないでしょうか。
トリコは作中に登場する他のキャラも非常に魅力的です。他の四天王たちをはじめ、美食機関であるIGOの会長や伝説の料理人、ノッキング(動物をマヒさせる技術)マスター二郎、美食會の強敵達は、それぞれとても魅力的に描かれています。リボーンやブリーチなど「女性向けジャンプ漫画」とは一味違うキャラ達は、少年から大人の男性まで広い支持を集めています。
他にも時々出てくる「ちょっと科学的な解説」も面白く、非現実的な世界ではありますがなんとなく納得しながら読み進められるというところも説得力があって良いですね。食材の捕獲レベルが話の展開につれて若干インフレ化しているのが少々気になりますが、あっという間に週刊少年ジャンプの看板漫画の一角へと躍り出て、アニメ化もされたトリコ。アニメ化もされ(なんとドラゴンボール改の後釜!)、人気は盤石のものになりました。
唯一の欠点はやはりその絵の幼稚さと言えるでしょうか。いや、これは「たけし」の頃からの特徴で、味があると言えばあるのですが、好き嫌いは大きく別れるところだと思います。【たいら】