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妖狐×僕SS 超個人的感想
「妖狐×僕SS」(いぬぼくシークレットサービス)は、藤原ここあ先生による「月刊ガンガンJOKER」で連載中の作品。高級マンション「メゾン・ド・章樫(あやかし)」通称「妖館(あやかしかん)」を舞台に繰り広げられる独特のストーリーが特徴です。今回は「妖狐×僕SS」についてです。
●アニメ「妖狐×僕SS」の個人的感想
「妖狐×僕SS」(いぬぼくシークレットサービス。単行本は2012年7月の段階で累計300万部を突破しており、強烈な個性を放つキャラクターたちによって人気はさらに加速しています。待望のアニメ化が2011年8月に発表され、2012年1月から3月まで放送されました。
●主なあらすじ
入居に厳重な審査があり、最強のセキュリティを誇ると言われている高級マンション「メゾン・ド・章樫(あやかし)」通称「妖館(あやかしかん)」には、変人ばかりが住んでいる、中がお化け屋敷になっている、などの怪しいうわさが絶えません。そんな妖館の実態は妖怪の先祖返りの人間たちが身を寄せ合い、助け合って生きていくための場所だったのです。
妖館では入居者にSS(シークレットサービス)と呼ばれるボディーガードが付くのですが、とある少女、白鬼院凜々蝶(しらきいん りりちよ)は「僕を貴女の犬にしてください」と懇願するSSの御狐神双熾(みけつかみ そうし)を拒みます。旧家・白鬼院家の令嬢として生まれた凜々蝶は、実は弱い自分を知られるのが嫌で無駄に虚勢を張ってしまう悪癖があり、人を傷つけることを恐れ、一人になることを望んでいました。そんな彼女が双熾と出会い、妖館の仲間たちの暖かさに触れることで彼女自身に変化が訪れ……
●ぶっちゃけ感想
まず最初に言っておきたいのはアニメで放送されている部分は妖狐×僕SSのさわりでしかないということです。アニメが妖狐×僕SSのすべてだと思ってほしくありません。原作の方がまだまだ物語の序章をやっているうちにアニメ化してしまったので、キャラクターは完成されていてもストーリーがまるでないという印象でした。絵が可愛いから見てみようか、というくらいの方がいいかもしれません。映像はとても美しく、丁寧に作られているので見応えがあります。特に語りのシーンは熱く込み上げてくるものがありました。ただ、全体的に「原作ファンのために造られた」という感じが否めないので、原作を見たうえでキャラクターたちの声を聴いてみたいと思ったら見る、というくらいで十分でした。ストーリーを楽しむにはまずは原作から。あらすじを見て、興味をもたれた人はぜひ原作から読んでみてください。【あんず】