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映画 ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 感想

映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」を見た

映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」は2011年3月5日公開の映画です。監督は寺本幸代、脚本は清水東。声の出演は、水田わさび、大原めぐみ、千秋、沢城みゆき、小林由美子、加藤浩次など。原作は大長編の中でもファンの多い作品なだけにその出来が気になります。

本作は1986年に製作された『ドラえもん のび太と鉄人兵団』のリメイクです。のび太とドラえもんは、ロボットの星から送り込まれた巨大ロボットを拾ってしまい、ロボットの人類捕獲計画を阻止するために立ち上がるという愛と友情のストーリー。

敵の軍団の総司令官役に、芸人の加藤浩次さんがゲスト声優として挑戦していて、他にもあのスター俳優も出演しいるようです。新しいキャラも登場するリメイクということで、昔からのドラえもんファンの評価も気になるところ。まずは簡単なあらすじから書いてみたいと思います。

■あらすじ
ある日のび太は、北極で巨大なロボットの足を見つけ、謎の青い球体を拾ってきた。 そして、拾ってきたその青い球体に呼び寄せられるように、ロボットの部品が次から次にのび太の家の庭に降ってきた。そのままにしておくと邪魔なので、ドラえもんと一緒に、“鏡面世界”で部品を組み立てることにした。鏡面世界は現実の世界そっくりだが誰もいないところだ。巨大ロボット“ザンダクロス”を完成させたのび太だったが、そんなのび太の前に不思議な女の子があらわれる。 その女の子はリルルといい、自分がロボットの持ち主だと名乗りだした。 ドラえもんはザンダクロスをひみつ道具“おはなしボックス”で、どんなものでもきがるに話せるように頭をヒヨコ型にしたところ、ピッポが誕生した。 実はザンダクロスとリルルは地球人を奴隷にするために、ロボットの星“メカトピア”から送り込まれてきたというのだ。リルルの目的は、メカトピアの鉄人兵団を誘導するため地球に基地を作ること。そうこうしている間にも、総司令官に率いられ、鉄人兵団は地球に迫ってい る。のび太は、しずか、ジャイアン、スネ夫とともに、地球を守るため、鉄人兵団に立ち向かおうと決意する。果たして、ドラえもんやのび太たちは、地球を救うことが出来るのか…。

■率直な感想
今作の監督、寺本幸代はリメイク2作目の「新魔界大冒険」を監督した人。「新魔界大冒険」も結構評判の良い作品でしたから、今回もそんなに心配していなかったのですが、やはり予想通り、なかなかの出来でした。一番のポイントは映像の綺麗さ。なめらかな動きに多彩な表情、そして音響。どれをとっても旧作には見られないほどのもので、進化を遂げていると言えます。特に今回はロボットが暴れまわるSF色の強い作品。現代のテクノロジーで生き返ったザンタクロス達を見るのは爽快そのもので、往年のファンも感動ものでしょう。そういった意味では一番リメイクする価値のあるのがこの「鉄人兵団」だったのかもしれません(大魔境も地味ですが好きでした)。

ピッポのフィーチャーも子供を物語に引きずり込むのに一役買っています。リルルの美少女ぶりにも拍車がかかり、大長編でも1.2をあらそうヒロインぶりを発揮。ロボットの女の子が人間の女の子をも凌駕するほどの魅力を放っていた旧鉄人兵団。思えばいろんなアニメのはしりだった気がします。今回はそれを正当進化させたかたち。

展開も自然で、ロボットとの交流を通してのメッセージは大人でも心を打つものがありました。今後の大長編も寺本幸代に期待します。まあ、個人的にはスネオのロボットがほとんど登場しないのが残念でした。ちなみに、誰もいない新宿西口が主な舞台(笑) 現在の東京がしっかり反映されていますね。

今回は良い点を中心に書きましたが、やはり一番ファンが気になるのは新ドラえもん達の声でしょう。ここが好き嫌いが分かれるのは大長編に限った事ではないで、(新ドラえもん声の是非)で新どらえもんの声の特集をしてみました。【でんすけ】