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映画 GANTZ(ガンツ) 感想

GANTZ(ガンツ)は2011年1月29日公開の映画です。原作は奥浩哉、監督は佐藤信介。出演は二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、伊藤歩、山田孝之さんなどです。
累計1200万部を突破した超人気コミックがついに映像化。その評価やいかに!? 今回はそんな気になる「GANTZ」について率直な感想を書いてみたいと思います。
>>GANTZ-PERFECT ANSWER-感想はこちら

“GANTZ”に召還され、“星人”と戦うことになるという独創的な設定でカリスマ的な人気を誇る「GANTZ」は、週刊ヤングジャンプで2000年7月から連載を開始し、コミックスも累計1200万部を突破した超人気SFアクション・コミックです。
映画化するにあたって、2人の主人公に選ばれたのが、『硫黄島からの手紙』の二宮和也と『デスノート』『デトロイト・メタル・シティ』の松山ケンイチ。 二人の初共演ということにも注目ですが、原作ファンの評価も気になります。まずは簡単なあらすじからたどってみましょう。

■あらすじ
大学生の玄野と幼馴染の加藤は就職活動中だった。そんなある日地下鉄で線路上に転落した酔っ払いを助けようとするが、なんと不幸にも電車にひかれて死んでしまう。すると次の瞬間、見たこともないマンションの一室で2人は目を覚ます。そこには二人と同じように、死んだはずの人々が集められており、リビングの中央にはGANTZ<ガンツ>と呼ばれる謎の大きな黒い球があった。そこは出ることの許されない部屋。そして謎の球GANTZからは、死んだはずの人々にミッションが与えられるのである。ミッションとは、“生き残るために星人と戦い、そして殺すこと”であった。彼らは自分たちの生活を守るために、何者かも分からない謎の星人たちとの戦いを続けていくことになる。生きることと死ぬことを実感しながらも、その不条理な世界での戦いは苛烈を極めていくのであった…。

■率直な感想
まず、原作を知らないという設定で見てみた感想から(実際は知っているので、完璧に知らなかった事には出来ませんでしたが)。戦闘アクション物と言うことで期待してみると、ちょっと肩透かしを食らうかも知れません。戦う相手は主にCG。彼らの攻撃方法もちょっとわかりづらいですので、爽快感を味わうにはあと少しと言ったところ。そして何よりもグロさがあるので、アクション映画として爽快感を味わうと言うよりはホラーにもちょっと近いかも。この辺は子供でも楽しめたヤマトなんかと比べると、置きどころが難しい映画化もしれません。

衝撃度は結構あります。設定からして新しいですしね。主演の松ケンと二宮はかなりカッコいいので二人のファンなら見て損はないでしょう。期待通りのカッコいい二人を見ることが出来ます。

さて。ここからは原作ファンとしての意見。すでに巷では言われていることですが、原作とイメージがかなり違います。なんといいますか、原作漫画の表面だけサンプリングしてきた感が否めません。説明不足と言いますか、登場人物の一人一人のキャラ設定が不十分。この辺は尺の問題もありますから仕方ないでしょうね。それと、原作にあったエログロの部分がかなり削られています。原作に独特の雰囲気を持ち込んでいた要素だけに残念ですが、エンターテイメントと考えるとこれも仕方もないのでしょう。それでもグロさは残っていますので、スカッと見られる映画ではありません。うーん、やっぱりちょっと中途半端かなあ。どちらかに振り切ってくれれば名作の予感もあったのですが…。 一方、パート2に続く描写は秀逸で、続編がどうしても見たくなってしまいます。日本がドラマで培った伝統芸はやはりうまいです。

いろいろ書きましたが、個人的には原作の期待を持ち込まず見るのが吉かな。それと、松ケンとニノのファンなら見て損は無いでしょう。【でんすけ】