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ワンピース 感想
ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプで連載されている人気マンガです(作者 尾田栄一郎)。
主人公「ルフィ」を中心とした海賊漫画として、瞬く間にジャンプの看板漫画になりました。コミックスの売り上げは2億冊を超えると言う脅威の売り上げで、アニメもロングラン放送。ジャンプはおろか日本の漫画界でもトップ人気の作品と言っても過言ではないでしょう。今回はそんなワンピースの感想を超個人的に書いてみたいと思います。
(キャラレビューはこちら)
●ワンピースの個人的感想 人気の秘密とドラゴンボール
漫画「ワンピース」が始まってもう10年以上になります。連載当初から人気だったこのワンピース、90年代後半~2000年代において、ジャンプの看板漫画としても長い間君臨して来ました。90年代のジャンプの看板漫画と言えば「ドラゴンボール」があり、ワンピースの作者の尾田栄一郎も「ドラゴンボール」には強い影響を受けたと語っています。その二つを比べてみるとワンピースの連載期間はドラゴンボールのそれよりも長く、コミックスの巻数も多く、総売り上げも2億冊以上。人気においてももう「ドラゴンボール」を超えていると言う声もちらほら。しかし、数字の上ではそうであっても、自分は「ドラゴンボール」を超える漫画だとは思いません。いや、比べることが意味のないほど二つは違う漫画なのです。
ドラゴンボールは鳥山明 独特の世界観とバランス感覚で描かれた「天才的作品」。ワンピースは尾田栄一郎の計算の元に感動や伏線が描かれた「狙い澄ました作品」であると思います。
ドラゴンボールは引き延ばされはしたものの、鳥山氏の天然の感性のまま、一瞬で輝くことに集中した作品。強さのインフレも激しく、感動要素もほとんど無く、ポップな絵柄ながらやや残酷なバトルを中心に描いた作品。心情描写もあまりありません。設定の爪がやや甘いながらも多くの読者を魅了したダイナミックな作品。
一方でワンピースは長期連載を視野に入れ伏線と共にストーリーを組み立てていき、不快で残酷な戦闘は出来るだけ排除。豪快で気持ちの良い戦闘に徹し、感動要素を定期的に入れる。様々なキャラクターの心情描写も多く、計算無しでは出来ない作品です。実際にそれらの感動シーンのファンも多く、多少の中だるみはあっても長期連載でも読者を飽きさせません。
言わば、天然的才能にまかせ、一瞬で輝くドラゴンボール、と、意識的才能で長期において繊細に輝くワンピース。どちらがすぐれているとか言いたいのではありません。まったく違うアプローチの作品であると言うことを定義してから、このジャンプのエース作品を語ることを始めたいと思います。それでは、実際の作品の感想を書いてみたいと思います。
●ワンピースの面白さの秘密
さて、長期連載を誇るジャンプのエース「ワンピース」。個人的にはエース死亡前と死亡後に大分印象が変わっている様に思いました。エースが死亡する前まではあくまで麦わら一味が「挑む者」だったのに対し、エース死亡後(一味が個別に修行後)は「挑まれる者」になっているのが大きな原因かと思います。
懸賞金も上がり、その強さ、危険さはもはや伝説と言われるまでになって麦わら一味を、多くの者が狙います。海軍はもとより海賊たちからも狙われ、それを叩き潰す麦わら一行。
初期から続く道なる大きな脅威に挑むスリルが無くなり、貫禄がついた一味。一味の人数が多いだけに、さらに描き方が難しいところ。例えばるろうに剣心の剣心は最初から最強でしたが、少人数で多人数を相手にすることで最強といえどもピンチに陥ることも多数あり、仲間の人数が少ないこともありシンプルそのスリルを維持していました。
ワンピースは少年漫画でも比較的主役パーティの人数が多い漫画。その彼らの活躍の場を確保しつつ、なおかつ挑戦者としてルフィを際立たせることは容易ではありません。結果コマの中がごちゃごちゃし、セリフも説明気味になり、初期の様にシンプルに面白い漫画ではなくなってしまっています。
かといってつまらないのか!?
いえ、そうではありません。ストーリー後半の面白さは「シンプルな痛快さ」よりも「伏線の回収とキャラの去就」にあります。ワンピースは過去編もよく描かれることが特徴。おまけに長期連載。その結果、様々なキャラに濃い過去があります。主人公一味はもとより、トラファルガー・ローなどのルーキー達、海軍大将、果てはベラミーなんてちょいキャラにいたってまでその今後が気になってしまいます。そう、大きく広げた風呂敷のはしからはしまで読者は気になってしまう、そんな漫画なのです。
作者の尾田栄一郎は伏線をしっかり回収することで有名。多数に渡るキャラを何年も見守った読者はもうそのキャラたちの続きがきになってしかたない。それらが相互して「面白いマンガ」としての地位を築いてきたのでしょう。
個人的には空島編、インペルダウン脱獄編が好きでした。弱そうに見えたマゼランが強いこと強いこと。かつての敵ボン・クレーやミスター3、バギーとの共闘もドキドキさせてくれました。
一転してその後の魚人島辺はシリーズ最大の中だるみだと言う印象を受けましたが、その後のドレスローザ辺は再びドキドキする演出を施してくれましたね。まさかエースが生きているなんてことは無いと思いますが、今後の伏線回収に期待大です。
【でんすけ】