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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 感想

映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」は2011年7月15日公開の映画です。監督はデヴィッド・イェーツ。出演は、ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ヘレナ・ボナム=カーター、ロビー・コルトレーン、トム・フェルトン、ジョン・ハートなどです。言わずと知れた大ヒットシリーズ第8作目。いよいよ最終章後編となりましたが、果たしてハリーにどんな運命が待ち受けているのでしょうか。「 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」について、率直な感想を書いてみたいと思います。

J・K・ローリングのベストセラーファンタジーを映画化した大ヒットシリーズも、いよいよ最終章後編になります。2001年公開の第1章「ハリー・ポッターと賢者の石」から約10年にわたり、全7作品が映画化されました。最終章は物語を細かいところまで再現するために前編、後編の2部作になったようです。 10年に及ぶシリーズが、ファンタジー世界を通してダニエル・ラドクリフという一人の少年の成長の物語であったということも感じられるでしょう。また最終章では、ついに、ハリーとヴォルデモートの戦いに決着がつくと同時に、ハリーの出生の秘密などすべての謎が明らかになるということで、ハリーポッターファンの人は終わってしまうのが少し淋しいかもしれないですが、とても期待の作品なのではないでしょうか。 ハリーポッター役のダニエル・ラドクリフはもちろん、レギュラーキャストが総登場してフィナーレを迎える映画「 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」ですが、一体どんな評判になっているのでしょうか。初めに簡単なあらすじから書いてみたいと思います。

■あらすじ
「死の秘宝」よりもヴォルデモートの分霊箱を探し出すことにしたハリーたち。ハリーは恩師ダンブルドアの望みどおり、ロン、ハーマイオニーの親友とともに、分霊箱探しの旅に出る。しかし、すぐに見つかるはずもなく、困難な旅の中で仲間割れが起きてしまう。苛立ったハリーは、曖昧なヒントや謎めいた遺言しか残さなかった校長に対し疑念を抱くようになっていく。さらにダンブルドアの若い頃の秘密を暴いた伝記本が出版され、ハリーのダンブルドアに対する不信感はしだいに強くなっていくのだった。
ハリー・ポッター、そして仲間たちとヴォルデモート卿の間で繰り広げられる最後の戦い。この壮大なクライマックスで魔法界における善と悪の戦いは、本格的な交戦へとなっていく。この戦いは今までで最も危険なものであり、誰の身にも危険が迫っていた。しかも、ヴォルデモート卿との最終決戦で最後の犠牲を払うことになるのはハリーだ。そして、今まで明かされることのなかった、すべての謎が明らかになり、物語は最後を迎える…

■率直な感想
前作で解明されなかったストーリーの節々ですが、今回は回収に向かってまっしぐらです。その点ではパート1でやきもきした方も納得行くのではないでしょうか。誰で敵で誰が死ぬのか。それらが見ているこちら側に「疑い」を与えてくれ、最後までサスペンス要素があり良い感じです。原作と違う部分もあり、あくまで忠実な再現を求める方にはお勧めしませんが、自分は映画単体として楽しめました。一作目から徐々に複雑になっていったストーリーは前回のパート1でシリアスさを極め、それが今回も続いています。その分、初代のエンターテイメント性はやや影をひそめていますが、かえって大人にはこのシリアス路線の方が飽きないかも。
あえて苦言を呈せば、広げすぎた物語を無理矢理回収しようとしている感が惜しいです。そして、これは仕方の無いことなのですが、ダニエル・ラドクリフをはじめ主演陣がルックス的に大人になってしまったこと。ここでラストを迎えなければそれらの問題がより大きくなってしまいそうですので、ここで終止符を打ったのは妥当じゃないでしょうか。一作目から見ている人は多いと思いますが、「期待通りの終わり方」をしてくれるので、見て損は無いでしょう。期待をはるかに上回る作品ではありません。その辺も含め「妥当なラスト」でした。【でんすけ】