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狛村左陣　キャラレビュー

『BLEACH（ブリーチ）』は、2001年から週刊少年ジャンプにて連載が開始されたコミックです。作者は久保帯人。アニメ化は勿論のこと、劇場版での上映もされるほどの人気作品。その他ゲームの発売、パラレル要素の単行本化、更にはミュージカルでの実演など、多岐に渡って市場を広げる驚異的人気で、魅力的キャラも多数登場します。今回はそんな「BLEACH（ブリーチ）」のキャラ達について、ぶっちゃけ感想を書いてみました。
※作品の感想はこちら

  • 狛村左陣
  • 護廷十三隊七番隊隊長。以前は自分が人狼であることにコンプレックスを抱いていた。東仙とは古くからの親友。
  • 性格：昔ながらの武士のような人。一度受けた恩は決して忘れず、義理人情に厚い性格をしている。心根は優しい。
  • 容姿：体格の良い人狼。初登場の時には、蓑笠のフルフェイス版のような面を頭からすっぽり被っていた。思わず抱き付きたくなるような毛並み。
  • アニメ版声優：稲田徹
  • 名言：「貴公を失えば儂の心には穴が開くのだ」

●キャラレビュー

動物好きな読者からは、特に根強く愛されている狛村。生まれついての自分の容姿を忌み嫌っていた彼ですが、剣八との戦い以降は顔を隠すのをやめました。初めて登場した時の格好を続けていたら、おそらく狛村の人気が伸びる事はなかったでしょう。人狼などという特殊設定でいきなり登場したキャラクターですが、カッコよさのなかにも愛嬌があります。

動物好きであり、五郎という名の犬を飼っているなど、コミカルな演出も多々見られる彼。ファンが付くのも当然でしょう。義理深く恩義に忠実な性格も好感が持てて、山本総隊長への忠誠心は本物の武士の姿だと言えます。そんな狛村は、死神を敵に回した東仙とは親友でした。しかし最終的には斬り合う事になります。二人の戦いは非常に悲しいものでしたね。目が見えるようになった東仙から、コンプレックスである自らの容姿を醜いと言われた時、狛村が見せたなんとも言えない表情は読者的にも辛かったです。自分にはかつての親友を斬る事などできないと最後には諦め、自らの死を覚悟します。男同士の友情には深いものがあると思いますが、それにしたってこの二人は切なすぎます。

姿は狼であっても、温かな人間性を持っている狛村の決意に感動しました。しかし、なんと言っても狛村の魅力はダイナミックな戦闘でしょう。斬魄刀「天譴」を用いて、迫力満点な斬り込みを見せてくれます。卍解で「黒縄天譴明王」を呼び出せば、戦いの方向性は巨人操作へと一気に移行です。狛村と共鳴している明王は、彼の動きをそのまま実行できます。破壊力の凄まじさには盾をつけません。ですが元々がファンタジックなストーリーとは言え、明王が召喚されると戦隊ロボ系の要素が出てきますね。あそこまでいくと、ちょっとだけ反則ワザに見えなくもないような……。しかし狛村は巨人とリンクして、精一杯体を張っています。耐える姿は男気満載です。 今後も狼ファンを喜ばせてくれる事でしょう。【わこ】