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ゴン
HUNTER × HUNTERは『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上において連載されている人気漫画。1998年(平成10年)14号から、いくつもの休載をへて長期連載されています。作者は幽遊白書、レベルEなどで知られる富樫義博。2度にわたるアニメ化、OVA化もしており、根強いファンを獲得しています。今回はそんなHUNTER X HUNTERについて、超個人的レビューを書きたいと思います。
※作品の感想はこちら
- ゴン=フリークス
- 13歳
- 必殺技 ジャジャン拳
- 声優 第1作は竹内順子 第2作は潘めぐみ
- 名言 「その人を知りたければ その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」
●キャラレビュー
HUNTER × HUNTERには様々な魅力的なキャラが多数登場しますが、やはり、魅力的な主人公、ゴンがいるからこそではないでしょうか。彼は後に「ゴンさん」として別の意味での人気も得ることになりますが、まずは登場時からのゴンについて語ってみたいと思います。
このゴンという少年は、ビスケというゴンとキルアの師匠になる女性が、「ダイヤモンド」のようだと形容していることから、とにかく磨けば光圧倒的な才能の持ち主です。しかし、当初の実力は他のプロハンターたちよりも、子供と言うことで圧倒的な差がありました。
ハンター試験の最後でも、ハンゾーという忍者にゴンはまったく実力で勝つことはできませんでした。ですが結果的にゴンは大きな成果を得ることになります。腕をへし折られても、決して自分の意思を曲げないゴンの強さに、なんとハンゾーが負けを認めると言う展開に…。 他にもいろいろなエピソードがありますが、感情で行動するゴンは「自分が絶対に勝てなくても、仲間が窮地なら助けに入る」、そんな熱血キャラなのです。
幻影旅団編でも、仲間を思う気持ちがあるならと、幻影旅団に逆らって一瞬即発になったのを、ゴンを気に入ったノブナガに助けられたのも印象的でした。 仲間思いで、動物好き、プロのハンターの素質は十分ですが、他の少年漫画の主人公と違うのは純粋すぎる上に何をしでかすかはわからないというちょっと迷惑な行動をとることもしばしば。これが様々な場面でいかされますが、時には味方をピンチに陥らせることにも繋がります。
師匠のビスケはそんなゴンのことを良く理解しているようですが、 ゴンの性格が原因で読者は先の展開がまったく読めなかったりしたのでは無いでしょうか。うーん。展開しだいでは読者に嫌われそうなキャラとも言えるのですが、実はキルアに徹底的に好かれることで彼は読者にも愛されている気がします。キルアが言わば読者とゴンの橋渡しになってるんだろうな。。
そんなゴンですが、「キメラアント編」での驚きの展開を忘れることは出来ません。その出来事はキメラアント編の終盤に訪れました。
ゴンに変化が訪れたのがキメラアント編の終盤。憎むべきピトーを追い求めたゴンはついにピトー、そしてゴンが憧れていたハンター「カイト」の変わり果てた姿と対面します。カイトを蘇生させることが無理だと判明したとき、怒りと念能力の誓約により彼は驚異的な成長を遂げ、ピトーを一瞬で殺してしまいます。
驚くべきはその時の彼の姿。服装はそのままで身長が伸び、体はムキムキに。つぶらな瞳で妖怪の様な拳を繰り出す、そのあまりの異形な姿にネット上でファンからは「ゴンさん」と敬称され別な意味で愛される(ネタにされる)ことに…。
結果的にゴンは凄まじい代償を背負うことにもなり、物語は続きます。それは強さという概念だけでは到達しきれない、ゴンそのもの魅力といっていいでしょう。それを存分に活かせる「念」という特殊能力の設定もお見事です。ゴンを無茶するのを止めるのがキルアなのですが、キルアからもゴンの行動を呆れられるほど。でも、キルアはそんなゴンを深く愛してやまないんだよね。
ピトーとの戦いでほぼ「死人」と化したゴンですが、キルアが妹の「アルカ」の能力を使う事により復活します。そしてハンター会長選挙会場に現れ、ジンと対峙する事に…。その今後の展開を見て、また書きたいと思います。