menu

レオリオ=パラディナイト キャラレビュー

HUNTER × HUNTERは『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上において連載されている人気漫画。1998年(平成10年)14号から、いくつもの休載をへて長期連載されています。作者は幽遊白書、レベルEなどで知られる富樫義博。2度にわたるアニメ化、OVA化もしており、根強いファンを獲得しています。今回はそんなHUNTER × HUNTERについて、超個人的レビューを書きたいと思います。
※作品の感想はこちら

  • レオリオ=パラディナイト
  • 初登場時は年齢19歳
  • 第一期のアニメ版 郷田ほづみ 第二期のアニメ版 藤原啓治
  • 必殺技 物を壊すことで離れた位置に拳を飛ばすことができる 強化系の能力者?
  • 黒の背広と上下のサングラスがトレードマーク
  • 名言「ダチと同じ病気の子供を治して"金なんかいらねェ" ってそのコの親に言ってやるのがオレの夢だった」

●キャラレビュー

初登場時はクラピカの感想通り金に執着するただの受験生だという感じでしたが、金に執着する理由が法外な手術費が払えなくて友人を亡くした過去からだと言う事がわかり、情に厚いと言うイメージが定着しました。 アニメ版ではその辺りのエピソードが多少取り込まれていましたが、原作では話だけとなっています。ハンター試験を受けに来た理由も、「医者になって友人と同じ病気の子供を無料で治療すること」で、ハンター試験に合格すれば国立医科大学の授業料などが金銭的に優遇されることを知った上での挑戦でした。そのため実力はさほどあるほうではなく、第一次試験の長距離マラソンで危うくリタイヤ寸前と言うところにまで追いつめられてしまいます。しかし、レオリオは自分の目的を決して諦めずになりふり構わずに突っ走ることで、見事に長距離マラソンを走り抜くことに成功します。これによってクラピカの評価も随分変わってきたようで、ただの金の亡者という第一印象を徐々に修正していきます。そして、意志の強さと根性、ゴン、クラピカ、キルアなどの仲間に助けられて、見事ハンター試験に合格したのでした。

性格は至って単純で、乱暴なところもありますが、義理人情に熱いの悟られない照れ隠しという一面もあるようです。 頭の回転は、クラピカ、キルアとは比べると、相当劣りますが、ヨークシンシティでの絶体絶命の窮地にとっさの判断で幻影旅団ですら欺く処世術に長けています。また、ゴンやキルアがヨークシンシティのオークションで58億ジェニー、限定100本というグリードアイランドを手に入れる金策に、賭けの腕相撲を提案して、賞金首探しの依頼を舞い込ませるなどの機転も見逃せません。ヨークシンシティ編が終わって、グリードアイランド編、キメラアント編ではずっと出番が無く、「作者はレオリオのことを忘れているのではないか」、「ゴンを治療をするために、レオリオの念能力が使うんじゃないか」など、様々な憶測がインターネットでは流れました。

やがてキメラアント編が終わり、レオリオの数年ぶり再登場にファンの間ではどよめきが起こりました。ハンター選挙編では、強化系か操作系、具現化系と予想される念能力を披露して、なんと危篤状態のゴンの父親ジンを殴りつけたことで、一躍有名人となり、会長候補の一人に。この時にレオリオのフルネームが明らかになったわけですが、こんな大事なことが連載開始から十数年後にわかるというのも不思議な感覚でした(爆)

戦闘能力はゴンとキルアと比べたら、医者の勉強を続けていたレオリオは適いませんが、その仲間思いの性格と、処世術は、これからも仲間の助けに大いになりそうです。

単純な強さだけでは語れないのが念能力です。レオリオの能力はほとんど未知数ですが、その能力が如何なる場面で思わぬ活躍をするか、ちょっと期待してしまいますね。

そんなレオリオですが、次期会長戦ではジンやチードルの応援もあり次期会長候補の急先鋒に。これまた驚きの展開でしたが、結果的にはパリストン会長→辞退→チードル会長への流れの布石になりました。【さがら】