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いぬまるだしっ 個人的感想
「いぬまるだしっ」は週刊少年ジャンプにて2008年より連載中の漫画。作者は大石浩二。ジャンプ連載作品では珍しい幼稚園を舞台にしたギャグマンガです。その可愛い絵のタッチからは想像出来ないシュールなギャグに魅せられる人が続出。ジャンプにおいても秘かな人気をほこっています。今回はそんな「いぬまるだしっ」の個人的感想を書いてみたいと思います。(いぬまるくん本人のレビューはこちら)
●ぶっちゃけ感想
『いぬまるだしっ』はジャンプ連載作品では珍しい、幼稚園を舞台にしたギャグマンガです。
主人公のいぬまるくんは常に下半身裸の園児という思いきった設定。その無茶な設定からアニメ化は無理だと言う噂もちらほら…。その奇抜な見た目を上回る数々の奇行で、先生や友達を混乱の渦に巻き込むのが主な展開。作者は大石浩二先生。アニメは無理でも、ラジオドラマやフラッシュコミックとしても展開され、キャラクターグッヅも多数発売されるなど大人気な本作。
今回はそんな『いぬまるだしっ』についての個人的感想をつづってみようと思います。
このマンガ、初めて読んだときは卑怯だなぁ、と思いました。だって、下半身出しているだけで面白いじゃないですか(笑)
毎日元気にサッカーをしたり、お弁当を食べたりしているいぬまるくんですが、まるだしですからもうそれだけで面白い。基本全コマがツッコミ対象。読者はずっと心の中で「出ているよ!ねぇ出ているよ!」叫び続けるわけです。私は実際に声に出してツッコンだ事もあります。もちろん自宅でです(爆)
でも人間って環境適応能力が高いですからね。園児の局部露出なんていう使い古されたネタにはすぐに慣れて、おもしろく無く思えていくもの。そして人気が落ちたいぬまるくんは、下半身のみならず上半身も脱いだりするのだろうと。まるで追い詰められた女優のように……。
『いぬまるだしっ』は2008年から連載されていますので、短編ギャグマンガとしてはけして短い連載ではありません。人気はじわじわと上がり続けているようで、いぬまるくんの上半身も幸い秘められたままです。
そして私もあいかわらず、毎週の掲載を楽しみにする日々。
確かに彼のまるだし状態には慣れてしまいました。それは作者の大石先生や作中のキャラクターたちも同じなようで、最近いぬまるくんは『まるで履いているかのような扱い』をされることが多々あります。やれやれ…前半はちょっと心配しすぎだったかな。「いぬまるだしっ」に出てくるキャラクター達は思いのほかたくましく、なんともう誰も彼の露出を気にしていないのでした。
こうしていつからか「いぬまるだしっ」は、ギャグに『まるだし』全くを絡ませて来ない、そんなお話が多くなってきています…
そんなこんなで世紀の大問題を「華麗なるまるだしのスルー」にてクリアした「いぬまるだしっ」驚いたことにこのマンガ、それでも面白いんですよ。
ギャグに翻弄されて夢中で読んでるうちに、「ああ、そういえばこの子まるだしだったね」なんて思い出すと余計に面白い。そこまで計算されて作っているとしたら、大石先生は凄いと思います。
前作の早期連載終了の反省を、活かしてきたのはさすが(笑)こうしたちょっと下品な園児が主人公の漫画は「クレヨンしんちゃん」が有名ですが、母親や父親が活躍しないのがクレヨンしんちゃんとの違い。あくまでたまこと複数の子供たちの目線になっています。また、いぬまるくん以外にもシュールな園児も多数登場するのも見どころで、主人公を取り巻くサブキャクターも、なかなか良い子がそろっています。
私服はド派手、大人顔負けのおませな発言を繰り返す『すずめちゃん』
スポーツ万能でツッコミ番長の『けんたくん』
(&ふとしくん)太っているから『ふとしくん』。それと流行を意識されたのか、『男の娘』なんかも。読む人それぞれにとって、きっと1人くらい押しメン……いや、押しエン(いち押し園児)が見つかると思います。
ちなみに私の押しエンは嫌味のないお金持ち『竹千代くん』です。彼はギャグマンガのお金持ちなので、当然つねに執事がそばに居ます。驚くべき頻度で世界旅行に出かけます。あげくクラス全員にお土産の高級食材を配り歩いたりします。ギャグマンガのお金持ちって例外なくぶっ飛んでいて好きです(ちびまるこちゃんの花輪君ポジションだが、より天然)。
世の中には沢山の漫画があります。泣けるマンガ。子供に読ませたいマンガ。人生を変えたマンガ。
「いぬまるだしっ」はそういうものとは全くの無縁ですが、家のトイレにでも置いて、気軽にパラパラとめくる。そういう純粋な娯楽マンガとしては大変おすすめです。
あなたもぜひ、声に出して言って下さい。
「いぬまるくん、出ているよ!」