menu

トリコ キャラレビュー

「トリコ」とは現在週刊少年ジャンプにて連載されている人気漫画。「世紀末リーダー伝たけし!」でも有名な島袋光年が著者であり、2008年から連載を開始。「美食と戦い」と言う独自のテーマで、単行本売上累積1000万部を超える大ヒット漫画となりました。また、アニメ化もされており、大人から子供まで高い人気を見せています。今回はそんなトリコについて、超個人的キャラレビューを書いてみたいと思います。 ※作品の感想はこちら

  • トリコ
  • 年齢:25歳
  • 必殺技:釘パンチ、フォーク、ナイフ
  • 性格:豪快かつおおらかで、人を惹きつける
  • 特技:警察犬をも上回る超嗅覚
  • アニメでの声優:置鮎龍太郎
  • 名言「思い立ったが吉日、ならばその日以降は全て凶日」

●キャラレビュー

漫画「トリコ」における主人公。強靭な肉体を武器に猛獣や美食會の敵達と戦います。得意技は自らの手をフォークやナイフにみたてた「フォーク」「ナイフ」(そのままですが笑)、同時にパンチを何発も打ち込んで威力を増大させる「釘パンチ」などがあります。

トリコは生涯における「人生のフルコース」を完成させることを目標とし、食材探求の冒険に繰り出していきます。その後、旅の途中で才能にあふれる小松をパートナーとして認め、二人で冒険に向かいます。

トリコのキャラ自体は作者の島袋光年が前に書いた「世紀末リーダー伝!」のボンチューによく似ているなあと最初は思いました(ルックス的に)。しかしよくよく見てみると独特の設定で、とてもよい新鮮味のあるキャラクターになっていると感じました。
トリコは登場した最初から美食四天王という肩書を持ち、カリスマ的美食屋と言う存在。しかし、そんな彼でも物語が進むうちに壁や強敵にあたり、修行をして乗り越えていく姿などはまさに少年漫画の王道そのもの。独自のテーマと相まって連載当初から人気作品になりました。

トリコが繰り出す技などは豪快そのものであり、見ていて非常に痛快なのですが、彼の魅力はそれだけではありません。それはズバリ、「食材への感謝と敬意の気持ち」です。トリコは猛獣を倒す時にも「すべての食材に感謝をこめて、いただきます」と言うのです。正直最初はこのセリフがわざとらしすぎてあまり好きではなかったのですが、 強すぎるトリコがこの謙虚な姿勢を常に持っていることが、だんだん魅力的に感じられてきました。アニメでも迫力のある名台詞として描かれており、ただ強いだけのキャラではなく、愛されるキャラクターになっていることの一因がここにあるのではないかと思います。週刊少年ジャンプの主催するジャンプフェスタなどではワンピースのルフィ、ナルトの主人公ナルトに並ぶ大人気キャラとなっている理由はここにあるのかもしれません。

余談ですが、最近「女性を意識した漫画」が多すぎるとワンピースの作者、尾田氏も苦言を呈していました。ファンレターを書くのもほとんどが女性読者。アンケートも女性が多いとか。男性はそのような行動に出ることが珍しいらしいのです。 しかし、それはそれで大きな産業。女性読者を無視してはここまで日本の漫画の発展はなかったでしょうし、ジャンプにとってもそれは言えます。かの有名な池袋の乙女ロードも成り立たなくなりますから。

しかし男性目線で言えばこのトリコ、近年の「女性ファンを意識したジャンプ」に逆行して、男らしすぎるところがある意味新鮮で魅力的だと思います。美形キャラを描いていても、どこか男性ファン向けのデザインになっていまうのはおそらくわざとじゃないでしょう。この作者の特徴だと言えます。なにしろ、どんなに顔が美形でも、ガタイが良すぎますから(笑)

トリコのウマそうに食べる姿は多くの子供(男子)の印象に残ることでしょう。