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安心院 なじみ(あじむ なじみ)キャラレビュー
めだかボックスは2009年から2013年まで週刊少年ジャンプで連載されていた人気マンガ。原作/西尾維新 漫画/暁月あきら。
主人公「めだか」をとりまく学園もの漫画で、最初はなんでも屋的漫画でしたが徐々にバトル化、それに従いサブキャラ達の人気もどんどん上がりました。めだかボックスには主人公「めだか」以上に魅力的な存在のサブキャラ達が多数登場します。今回はそんな「めだかボックス」の個人的キャラレビューを書いてみたいと思います。
※作品の感想はこちら
- 安心院 なじみ(あじむ なじみ)
- 箱庭学園創設者 かつフラスコ計画の立案者
- 1京2858兆519億6763万3865個のスキルを持ち、他人に分け与えることが出来る。
- 名言「くだらねーバトル漫画はこれでおしまい 来週からくだらねーラブコメが始まるぜ」
- 「アニメが始まる前に僕がこの漫画を終わらせてあげるぜ」
●キャラレビュー
めだかボックスに出てきたキャラの中で、最も人間離れした存在、安心院。本格的な登場の前に、球磨川との過去の描写がありました。そのころは単なる球磨川の被害者の様な描かれ方でしたが、実はその球磨川をも凌駕するラスボスであったとは、読者は想像出来なかったでしょう。特筆すべきはその能力の数。1京を超えると言われても…これまた想像を越える数ですね。きっと、「まともに闘っても勝てませんよー」と言う強さの物差しでしょうね。実際にその数を披露することは不可能ですので。
注目したいのは彼女の発言。「少年漫画が僕達に教えてくれるのは友情・努力・勝利じゃなく、最後に勝つのは能力のある奴だという、極めて残酷な現実だからだ。」など、どれも「少年ジャンプをぶちこわす」と言うアナーキリズムに溢れています。これは作者の西尾維新が普段思っていることが、彼女や鶴喰を代弁者として発信されている気がします。
ジャンプらしい漫画の例を具体的にあげて、そして違った角度からジャンプらしい漫画を具体的に作り上げる。最後に確信犯的に「わかってやってますよー」と言うのがおそらくジャンプにおける西尾スタイル。
球磨川が登場したあたりからこの傾向は増し、前半の煮え切らない無難な展開と比べてどこかやけになった感さえありますが、自分はこの展開が結構好きです。
なんにせよ「安心院なじみ」はめだかボックスではかなり重要なキャラ。最初はラスボスかと思いきや、こちら側の神様のような存在でした。獅子目言彦からめだか達をかばって死んでしまったとき、そのあまりのあっけなさからジョジョのアヴドゥルを思い出したのは…私だけでしょうか。とは言え…最終回を見る限り、死んではなさそうな気がします。【でんすけ】